スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




映画レビュー 「遊星からの物体X ファーストコンタクト」

遊星からの物体X ファーストコンタクト  原題:The Thing

00355.jpg

【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

82年のジョン・カーペンター監督「遊星からの物体X」の前段に当たるエピソードを映画化。南極大陸で未知の生命体が発見され、アメリカの学者達はノルウェー基地に向かう。その生命体は取り付いたものに変態できる能力を有し、かつ増殖する力も持つ。この生命体を前に隊員たちは・・・。主演は「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」のメアリー・エリザベス・ウィンステッド。監督はマシーズ・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr。

プロメテウスでも書いたのだが、往年のヒット作の前段にあたる部分を後から描くのは非常に難しいと考える。30年も経ってしまっては技術も進歩し、その間に色々な批評も飛び交い、やりたい事が増えすぎている。しかし、そこをぐっと堪えて頑張った感が滲み出ているのは評価できる。

セットなどは当時の作りそのままだし、雪上車や無線などのデバイスもしっかり古いものが使われている。加えて画質はフィルムを思わせるような雰囲気を作り込んでいるように感じられる。一方で、技術の進化の恩恵を受けたものもあり、それはエイリアンとの攻防だろう。エイリアン自体も造形がしっかりしたし、人間が取り込まれた時の中途半端な状態の時もCGやVFXを駆使して作り上げてる。またそれが如何にも人形とSFXでやりました的な印象を受ける作りなのでニヤリとしてしまうだろう。

さて、最も興味があるのはどうやってパラサイトしてる状態を見極めるかだ。これは前作と比べあまりにも稚拙で安易かと思ったが、限られた設備であることと「判別しきれない」という状況を作りだし、サスペクツを残すあたり、ストーリーを膨らませる事に繋がり、実はなかなか良いアイデアなのだと一人感心してしまった。

かなり話の風呂敷を広げてしまい、どうやって前作のオープニングへ続いていくか心配になったが、意外とすんなり繋がって一安心だ。前作も未見の人は、本作からチェックするのも良いかもしれない。

評価:★★★★★★☆☆☆☆





>>> 続きを読む >>>

スポンサーサイト

映画レビュー 「ヤング≒アダルト」

ヤング≒アダルト

00313.jpg

レビュー執筆中



映画レビュー 「善き人」

善き人  原題:Good

00291.jpg


レビューは執筆中

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆



映画レビュー 「八日目の蝉」

八日目の蝉

00183.jpg

【公式サイト】  【allcinema】

角田光代の同名小説を永作博美と井上真央の主演で映画化。監督は成島出。不倫相手の赤ちゃんを奪い、4年間にわたる逃亡生活中の母親として子供への深い愛と、誘拐された子が大人になり自身の過去を振り返り受け入れていく様を描くヒューマン・サスペンスドラマ。共演は小池栄子、森口瑤子。

野々宮希和子(永作博美)は秋山丈博(田中哲司)との不倫で妊娠し中絶手術をしたが、後遺症で二度と妊娠できない体になってしまった。その秋山は妻、恵美子(森口瑤子)と別れると言いながら子供を儲けていた。過去に決別するため、その赤ちゃんである恵理菜を一目見ようと家に忍び込んだ希和子は、衝動的に恵理菜を連れ去ってしまう。恵理菜を薫と名づけた希和子は、逃走しながら育てようとするのだが・・・。

一方で大人になった恵理菜は事件の反動で、実の家族と普通の関係を保てなくなっていた。そんな恵理菜も不倫相手との子を身籠ってしまう。これを切っ掛けに希和子の逃亡生活を辿るのだが・・・。

ストーリーの展開としては、希和子の愛情をたっぷり受けて育った恵理菜は、実の家族に戻っても馴染めず家庭はぎくしゃくしてしまう。そんの家庭では普通に行われる行事等も何も無く、愛情というものを全く受けて育ってきてない事を希和子のせいだと半ば恨んでいた恵理菜であったが、逃亡生活を辿るうち、自分に最も愛情を注いでくれたのは希和子であったことに気づく。これを、希和子と薫の逃亡生活と恵理菜と千草(小池栄子)の逃亡生活を辿る2本のタイムラインで構成される。

内容的には不倫相手の、しかも血の繋がりが無い子供を誘拐するという突拍子も無く極めて特殊なケースの話だ。しかし、その特殊な状況を生かして母性、中でも母の愛を強烈に描いている。

最初は血の繋がっていない子供をさらって本当に育てられるのか、愛情を注げるのかなどど詮索してしまいがちだが、一つ一つの情景が丁寧に描写され、且つ永作博美の熱演もあり、そんな心配をするどころか、みるみると物語に引き込まれてしまう。希和子の女として母親としての子供に対する、狂気とも取れる愛情をまざまざと見せつけられ、どこか女性に対する恐ろしさを感じるほどだ。

作品のタイトルにもなっている「八日目の蝉」だが、これは希和子、恵理菜双方を比喩してると言える。希和子は堕胎し、不倫相手から罵られ、もはや生きている意義も無い様な状況で、薫という希望を手に入れた(良いかどうかは別として)。ここからの逃走生活が彼女にとっての八日目だと言えるだろう。それは冒頭で、「犯罪を犯したが、謝罪ではなく感謝してる」という言葉からもうかがい知れる。また恵理菜にとっては子供を産むと決心し、逃亡生活を辿る旅に出たことで、一番憎んでいたはずの人が一番愛していてくれたという事に気づく事ができたことだ。この様な劇中のセリフがタイトルになる事は良くあるのだが、本作の様に表面的な事だけでなく希和子と恵理菜それぞれの人生に掛かってくるあたりは物語により深みを与えている。

本作の主演は、永作博美と井上真央だが、2人の顔がどことなく良く似ているのだ。ポスターで横並びになっているところを見ると、親子と言ってもまんざらでもないレベル。二つのタイムラインが同時に流れつつ、かつ似てる2人が似たような人生を歩もうとしており、生き写しを見ている様な錯覚に陥る。この辺はキャスティングや構成の取り方が非常にうまいと感じた。

脚本的に如何にも狙って泣いて下さいというシーンが幾つかあったことは事実だ。普通の作品の場合、そういうシーンでは涙することへの抵抗感が強く出てしまいがちだが、前述の通り、物語に引き込まれていること、そして何よりも永作博美の、まるで実子に接するかの様な怪演により何のためらいも無く涙を流してしまうだろう。

彼女の各シーンの細やかな表情は、観る者を一瞬で希和子の気持ちと同化させる力を持っているように感じた。特にその目力は半端ではなく、不安、諦め、安堵、喜びという感情だけでなく、不倫相手の女、育て方が分からない不安な母親、逃走犯、そしてしっかり子育てをし、生計を立ててる強い母親という人格を確実に形作り、さらに言えば、誘拐事件と薫への愛情を正当化さえしてしまうそうな勢いだ。ribbonというアイドルが、これ程までの大女優に返信するとは正直恐れ入った。

さて一方の井上真央だが、永作博美と比べるとまだ幅の狭さを感じたのだが、思い返してみると、恵理菜という役自体が愛情を受けて育っておらず、人との付き合いも少ないため、緩急がそれほど無いのが敢えて正解なのかもしれない。

驚いたのは小池栄子だ。今までバラエティなどで見てきた小池栄子のアクの強さはどこにも無く、恵理菜と同じく育った千草を見事に演じていた。恵理菜にとっての牽引役なので恵理菜より前に出過ぎてもいけなく、それでいて欠かすことのできない大事な役。この絶妙なバランスをやってのけたのは驚きの一言だ。

さて、「悪人」の時は、突拍子も無いストーリーだとその時点で感情移入ができない、という意見が聞かれた。しかし本作は取っ掛かりこそ異質だが、その後も描写は丁寧にされているので、感情移入ができないという事は少ないだろう。(男性には理解できない人がでるかもしれない)希和子の母性を存分に感じ、感情に身を任せ素直に楽しめる作品だ。また、やはりこういった作品はやはり日本人しか作れない。邦画の醍醐味を存分に味わうべきだ。

評価:★★★★★★★★★★

ご協力よろしくお願いします!
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ





>>> 続きを読む >>>

映画レビュー 「ヤギと男と男と壁と」

ヤギと男と男と壁と  原題:The Men Who Stare at Goats

00104.jpg

http://www.yagi-otoko.jp/
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336900
http://www.imdb.com/title/tt1234548/

どうしても実話だと信じられないのだが、どうもこの本が原作らしい。
アメリカ軍がその昔、超能力者を集めサイキック・ソルジャーに訓練するジェダイ計画を進めており、そこから生まれた新地球軍についての実話がベースのブラックコメディ。キャストも豪華で、ジョージ・クルーニーやユアン・マクレガーなどそうそうたる面子である。

2003年、ミシガンの地方記者であるボブ(ユアン・マクレガー)は、元米軍の超能力者の取材などしながらも平穏な日々を送っていた。しかし妻が浮気に走り、見返したい一心でイラク戦争真っただ中のクエートに飛ぶ。ここで記者として一発当てれば・・・。だがその想いはむなしくも崩れ去り、レストランで食事をしていた。そこで知り合った男は、超能力者の取材で名前を教えて貰ったリン(ジョージ・クルーニー)だった。
ボブはリンからジェダイ計画の話を聞き、取材したいと彼の旅に同行する。

はっきり言って、全てが冗談だと思えることばかりを、大マジメにやっているギャップがたまらない。

武器は持たず、キラキラ眼力で相手から戦闘意思を奪うとか、壁をすり抜けるだとか。ベトナム戦争の反動からか、殺人部隊である軍隊が、世界平和のために戦争を起こさず解決する方法をまじめに取り組んでいたという、普通に考えたら超・理想ではあるのだが、米軍が、というところでブラックさを感じてならない。

その証拠と言ったら何なんだが、そのジェダイ計画に、ラリー(ケヴィン・スペイシー)が加わる。彼はリンの才能に嫉妬し事件を起こす。そう、彼こそがダークサイドそのものだ。そしてダークサイドが幅を利かすようになると・・・その力を悪用したくなり、ヤギを眼力で殺そうとする。

この辺がスターウォーズ同様、人間の欲深さの恐ろしさを表現してるところだ。だが、やってる事が全て小さい事やどうしようも無い事ばかりなので、呆れて思わず笑ってしまう。

また、ユアン・マクレガーを起用したのも恐らく狙ってだろう。
彼が若きオビ=ワンを演じたのは周知だが、その彼が、ジェダイ計画の事を物珍しそうに聞き出す様は、制作側の腹黒さを感じて仕方が無い。

実話だからブラックもくそも無いのだが、如何せん内容が内容なのでブラックジョークとしか言いようが無い。
個人的にこういう笑いは好きだし、実際、声を出して笑ってしまった。バーン・アフター・リーディングとかあういう笑いが好きな人にはオススメできるが、ブラックジョークが苦手な人には、全く向かない作品だろう。

評価:★★★★★★☆☆☆☆

ご協力よろしくお願いします!
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  人気ブログランキングへ



>>> 続きを読む >>>


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。