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映画レビュー 「告白」

告白

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http://kokuhaku-shimasu.jp/
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335612

凄く不思議な作品でした。
ハッキリ言うと、劇中で松たか子が言う様に、「バカバカしい」んです。それがどういう訳か、いつのまにか作品に引き込まれ、良く分からないけど、もう本当に俺が悪かった!って言ってしまいそうになる作品です。

ある中学の1年B組の終業日。担任の森口悠子(松たか子)は告白を始める。自分の娘の愛美はこのクラスの生徒に殺されたと。警察は事件として処理したが、真実はそうではない。そして法は許しても、私はあなたたちを許さない、と・・・。

命の重さ、それをまだ精神的にも不安定な中学生の視点と大人というか親の観点から説いていく作品、と社会派的な事を言いたくなるが、全然違うと思う。この作品はエンターテインメント以外の何物でもない。
あまりに身近すぎる設定、青み掛ったモノトーン画面が拍車をかけている重苦しい雰囲気、そして冒頭から最後まで続く妙な緊張感のせいで、重いテーマを主張するように感じるだけだ。まぁ確かに命の重さを論じる事もできるであろう。しかし、それには少々ストーリーの突拍子が無さ過ぎると感じた。

ラストに近い所で、悠子はファミレスの帰り道で、子供から受け取った飴玉を握ったままだと気づく。それを見て崩れ落ちるが、はたと我に帰り「バカバカしい」と一蹴し、また歩きはじめる。ワタクシはこの言葉がこの作品の全てだと思った。中学生はどうでも良い理由で殺人を犯してしまうし、自分はもう愛美は生き返ってなど来ないのに、もし愛美が生きていればなどと思いつめてしまったり、そして色々な手を使って元生徒に復讐している。全てが冷静に考えるとバカバカしいのである。ここでワタクシはちょっとハッとして我に返った(笑)

あと絶対に失敗だったのは、修哉が美月を殺すシーン。これは全く不要だ。
ていうか殴るシーンは一発で良い。

ストーリーはイマイチでも、役者、特に松たか子には何も非の打ちどころが無い。
感情をぐっと抑えて読むセリフは、彼女の怨念深さを助長するように感じ、表情にしても何にしても恐れ入った。
もちろん他のパートも良かったが、松たか子が主役のパートははっきり言って空気が違う。
今回ここが素晴らしかったので、評価はぎりぎりだが5つ星にした位だ。

ハリウッドリメイクの話があったが難しいと思う。
あの雰囲気は日本語の抑揚のなさがあって成せる所も大きいし、何よりもこれをエンターテインメントとして理解して作れるのだろうか。
きっと失敗するだろう・・・なぁんてね(笑)

評価:★★★★★★★★★

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映画レビュー 「サバイバル・オブ・ザ・デッド」

サバイバル・オブ・ザ・デッド  原題:Survival Of The Dead

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http://www.survivalofthedead.jp/
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336333
http://www.imdb.com/title/tt1134854/

本作は、ジョージ・A・ロメロによるダイアリー・オブ・ザ・デッドの続編になる。
設定もほぼ直後になっていて、その世界観は完全に継承される。

主役は、前作で学生たちを襲い、強盗と化した州兵のサージ(アラン・ヴァン・スプラング)。
彼らはネット上で流れる情報を信じ、ゾンビが居ないと言われる孤島を目指す。
そこで生じたゾンビの処置に関する権力闘争を背景に、非常時の人間模様が描かれる。
ホラーサスペンスというよりかは、ヒューマンドラマと言った方が適切かもしれない。

前作ではゾンビが襲ってくる恐ろしさと、人間でさえも非常時には敵に成り得る状況を、そこそこ両立させて面白い作品に仕上がっていた。それが本作では、ゾンビは脇役で、あくまで人間 vs 人間の戦いがメインになってしまっている。

まぁ100歩譲ってここまでは良いとしよう。実際にはそういう展開になり得るからだ。

しかし孤島が舞台というのは頂けない。
建物などが多くなく障害物は森が主なので、見渡しが良く、ゾンビにせよ人間にせよ、「物陰から突然」とか「行き止まりで逃げ場がない」とかそういう環境が皆無なので、緊張感が全くない。

挙句の果てに、使ってる武器がお互いライフルだったりハンドガンなので、西部劇時代に逆戻りした感じだ。

ゾンビの動きも遅いため、登場人物が殆どゾンビに対しての恐怖心が感じられないため(にしてはやられる)緊迫感が無い。

かなり期待していたものと違うものを見せられた感じです。
またその違ったものも、それほどでも無かったというのが正直なところ。

終わり方も、次への含みが残っているので、続編がありかもしれない。

ところで公式HPのトップページにも載っている満月をバックにゾンビ同士が敵対する場面。
似たようなシーンを、他の有名な作品で観た覚えがあるんですが思い出せません。
分かる方教えて下さい!

評価:★★☆☆☆☆☆☆☆☆

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映画レビュー 「クライモリ デッド・リターン」

クライモリ デッド・リターン  原題:Wrong Turn 3 : Left for Dead

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http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336253

http://www.imdb.com/title/tt1261978/

あのクライモリシリーズの3作目。
若者が森に迷い込み、そこに住みつく畸形ファミリーの餌食になるパターン。

ただし、本作は若者カップルは冒頭だけで、移送中の囚人たちがターゲットになる。

正直言うと、本作品は完全な失敗作としか言いようがない。
元々この作品の持ち味は、「姿かたちがあまりはっきりしない」畸形ファミリーが襲ってくる事だった。これにより見えない敵への心理効果と、見えた場合の相手のグロテスクさで拍車をかける。

それが真正面から登場するもんだから、見慣れてしまい怖くもなんともなくなり、ただのスプラッターホラーになり下がってしまった。
挙句の果てに残虐シーンはCGも安っぽく、あまりにあっけないため、観ていて興ざめしてしまう。

SAWもだんだん痛々しいシーンがメインの作品になってきてしまっているが、あれは焦らし焦らし進むので、見てるだけで痛くなってくるほど、リアルである。
が、本作はそういう事も無く、淡々と進むだけだ。

見どころは冒頭の若者と、後半の女性保安官ヌードシーン位しか無いように個人的に思います。
良かった所を考えてたのですが、なかなか思いつきませんでした・・・。

いつも思う事だが、続編をやるときは、その作品のテイストはできるだけ崩さないようにして欲しいものである。

評価:☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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映画レビュー 「アイアンマン2」

アイアンマン2  原題:Iron Man 2

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http://www.ironman2.jp/
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335567
http://www.imdb.com/title/tt1228705/

ロバート・ダウニー・Jr主演のアメコミ実写版。大ヒットした前作の続編である。
今回は、敵役にミッキー・ロークを迎え、またアクションも前作よりスケールアップして迫力が増している所も見どころだ。

前作で、自信がアイアンマンである事を世間に公表したトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)。だがその身勝手な行動が国家の目に余るようになり、パワード・スーツの没収を命じられる。その光景をTV中継で見ながら、トニーに復讐の念を燃やすウィップラッシュ(ミッキー・ローク)はアイアンマンの人工心臓を作る技術を持っており、それを使いモナコGPに出場しているトニーを襲う。スターク社にやられているハマーは現地でその光景を目の当たりにし、ウィップラッシュと手を組む事を決める。
一方、人工心臓に使われているパラジウムの影響で、血中毒素が上昇し生命の危機にあるトニー。
はたしてアイアンマンの行く末は・・・。

前作を見た時に非常に感じたのが、原作がアメコミなのだがそのテイストが強すぎない。X-MENやスパイダーマンはどちらかというと、まんまアメコミな感じ(個人的には)なのだが、アイアンマンはSF的要素が強いのと、隠れて変身とかいうのが一切なく、あっけらかんとしてる所が、特徴的だと思う。

Twitterでも、実際に観ると印象がだいぶ違うというツイートがあった。ワタクシもそれは非常に共感でき、実際、前作がそうだった。アメコミだからとか、子供向けだからと思ってる人は是非一度観て欲しい。印象はだいぶ変わるはずだ。

この大人から子供まで楽しめる痛快アクションを、是非劇場で楽しんで欲しい。

エンドロールは最後まで見た方が良いと思います。

評価:★★★★★★☆☆☆☆

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映画レビュー 「3時10分、決断のとき」

3時10分、決断のとき  原題:3:10 to Yuma

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http://www.310-k.jp/
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329925
http://www.imdb.com/title/tt0381849/

1957年の「決断の3時10分」のリメイク。
ラッセル・クロウとクリスチャン・ベイルの2大スターによる西部劇。

逮捕された強盗団のボス、ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)と、護送する事になったダン・エヴァンス(クリスチャン・ベイル)が道中を通じ、決して交わる事が無いように見える2人が心を通わせていく、正に男のストーリ。

確かにこの2人が主役なのは間違いないのだが、他の登場人物に比べ突出している。ダンは戦争で片足を無くしながらも農家を営むが、借金に追われもう後が無い状況ながらも、何か秘めたものを持っていて、その独特のオーラが出ている。まるでダークナイトの様だ。

そのダークナイトを食うかの如く、さらに圧倒的な存在なのがベンだ。犯した罪は大きく、軽々と殺人もこなしてしまう。しかしその言動からは悪人臭さがそれほど感じられない。そのミステリアスな設定に加え、ラッセル・クロウの風体が実にマッチし、絶対的な存在感と魅力に溢れたキャラクタになっている。

この個性的な2人が、本音をぶつけ合っていくのだから面白くないはずがない。

これに加え子役だが、ウィリアム役のローガン・ラーマンも忘れてはいけない。バタフライ・エフェクトに負けない位の熱演で、本作品のキーマンでもある。

この3人と、それぞれの男たちが3時10分に下した決断を、ハンカチ片手に観て欲しい。

評価:★★★★★★★☆☆☆

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映画レビュー 「REC/レック2」

REC/レック2  原題:[REC]2

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http://www.rec2movie.jp/

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334865
http://www.imdb.com/title/tt1245112/

ビデオカメラからの1人称視点によるリアルな映像が印象的だった前作の完全続編。
リメイクされた方ではなく、本家の方の続編なのでご安心を。
今回も同じテイストで、しかも前作の直後から始まるという期待できそうな内容。

前作はバルセロナ郊外のアパートで、謎の伝染病が発症し、住人が次々とゾンビ化し凶暴化してしまう。
ちょうど駆けつけた消防士やTVレポータが巻き込まれ、全員が犠牲になったところで幕を閉じた。
本作ではその直後に、この伝染病の専門家と特殊部隊が突入し、内部調査を行う所から始まる。

一般的に続編といっても、その作品が持つシステムやキャラクタが継承されるだけで、ステージまで同じ作品はそうそうないと思う。またいきなり続編から見た人でも、それなりにストーリが分かるように、何かしらワンクッション置かれる事が多い。しかしこの作品は、完全に前作から繋がっている上、その状況の説明も何もない。よって前作を観てからでないと、全く状況を理解できない点は要注意だ。

特殊部隊の撮影担当のカメラ視点がメインで、今回新しいのは、特殊部隊が加わり彼らのヘルメットに取り付けられたCCDカメラの映像だ。これにより、感染者との闘いがよりリアルに映し出され、凶暴さが非常に伝わってくる。
エイリアン2よりもずっと気持ちが悪い(笑)
恐らく、前作はどんな化け物が襲ってくるか良く分からない恐怖がメインだったのが、続編という事でネタバレしてしまっているため、それを以下にグロテスクに描くかに主眼が置かれた結果だろう。
あの突然スイッチが入った様に急激に迫ってきて、目の前で今にも噛みつかんとする様はなかなかのものである。

ただどうしても前作のインパクトが強すぎて、それと比べると普通になってしまってる点は否めない。
それと前作は良く分からないものが襲ってくる怖さがあったのだが、本作は化け物の顔などが丸見えになる。それが逆に恐怖感を和らげてしまっているのかもしれない。

ラストでは最上階で行われていた実験の全貌が明らかになる。真相については賛否両論ありそうで、ワタクシは意表を突かれた派だ(笑)

まぁ、この作品は結末よりも、実際は凄く限られた部屋数しかないのに、薄暗さと逃げ惑う事で無限回廊に陥ってしまったかの様な絶望感と、予定調和の無いリアル・パニックを存分に楽しんで欲しい。

P.S.公式サイトでは、絶叫音のWAVEファイルが手に入ります。起動音用となってるんですが・・・(汗)

評価:★★★★★☆☆☆☆

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映画レビュー 「ビッグ・バグズ・パニック」

ビッグ・バグズ・パニック  原題:Infestation

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http://www.mushi-panic.jp/index2.html
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335186
http://www.imdb.com/title/tt1020543/

シネパトスでTrailerを観て、絶対に観に来ようと思ってたが、忙しくて行けずにやっとDVDで観る事ができた。

期待とはちょっと違っていたが、興味深いB級パニック映画だ。

主人公のクーパー(クリス・マークエット)は冴えないサラリーマンで、まさにクビ宣告を受けたところ。そこに突然轟音が発し、全員気を失ってしまう。気が付くとそこは巨大昆虫に支配されている世界へ変わっていた。クーパーは生き残ったサラ(ブルック・ネヴィン)らと共にサバイバルを繰り広げる。

話の展開はゾンビ映画的ですね。昆虫はどこから来たかもわからないし、何で来たのかも分からない。ただ人間を襲うのは間違いない。
そしてこの昆虫の設定は、まさにエイリアン。繭にくるむ所やクイーンの存在、そして人間との合いの子を作りあげる設定はまさにそのもの。
それらがそれほど高くないクオリティで提供されるところへ、主人公達が意外とまじめなサバイバル劇を繰り広げる。

Trailerを見ると、完全に常に笑いを誘うようなおバカなB級映画を想像するが、実際はたまにマヌケで緩い所はあるものの、話の展開は至って王道だ。そこは間違えない様にしないといけない。

ついつい虫に興味がいってしまいがちだが、この作品の素晴らしい所は絶妙なキャラ設定と伏線の張り方にある。普段冴えないが、有事の時には頼りになる主人公を初めとし、耳の不自由なヒューゴ(E・クインシー・スローン)や熱血漢の親父であるイーサン(レイ・ワイズ)、そしてわざわざリーチー(リンダ・パーク)が居残る所など、個性が強いキャラクタが多いのですが、上手くちりばめることで鬱陶しさを無くし、それを利用して伏線を張っていて、ストーリーが良く練られていると感じた。

また、各キャラクタが死に追い詰められていく時の心境の変化も個性があり、人間臭くて面白かったです。
ちょっと言い過ぎかもしれないが、サバイバルヒューマンドラマというジャンルにしても良いかもしれない。

物議を醸しているラストシーンですが、ワタクシには、「ハッピー・エンドでも良いんだけど、最近のサバイバル映画ってどういう結末になったか分かんないの多くない?だったらもし売れたら次回作作れるから、伏線残しとこうよ!」って論議がされて、あぁなったと理解した(笑)
ま、当然って言えば当然なんですが・・・。

なかなかオススメのB級映画です。

評価:★★★★★★★★☆☆

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映画レビュー 「ヒーローショー」

ヒーローショー

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http://www.hero-show.jp/
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336045

井筒和幸監督の青春バイオレンスドラマ。

お笑い芸人を目指すユウキ(福徳秀介)は、先輩である剛志(桜木涼介)の誘いでヒーローショーのバイトをする事に。ショーの最中に、剛志はヒーローショー仲間のノボル(松永隼)に美由紀(石川あみ)を寝取られた仕返しとして本気の喧嘩を始めてしまう。収まりのつかない剛志は、不良仲間と共に恐喝にでる。その対抗としてノボルは仲間のつてを使い、元自衛官の勇気(後藤淳平)を味方に付け争いが始まる。

いつもの通り、何の事前情報も無しに鑑賞しに行った。
妙な雰囲気を持つ作品で、惹きつけられる内容で、のめり込んで行く感じが自分でも分かるのだが、観終わった後の感想が言葉にならないのである。そして何か人の汚い裏側を存分に見たという閉塞感がただただ残る。
人にどんな作品なのか?と聞かれて、ちゃんと答えられる人は少ないのではないだろうか。

非常に困ったので、公式サイトの監督の言葉や、舞台挨拶のコメントなどを確認しました。
監督は「ニューシネマ」という言葉を使っている。またYoutubeで舞台挨拶を見てみると、「学校や会社に行きたくなる」と言っていた。自分が愛する人のために、一生懸命その未来を考えている裏側で、その愛する人は2股を掛けていたり、どんなに頑張っても一流芸人への夢が掴めなかったり、実際はこれが「リアル」であり、これだけ見せつけられると、生きるのに少し疲れてくる。

公式サイトでは社会が悪いと書かれている。まぁ井筒監督らしく、少々極論が過ぎる所があるが、言いたい事は良く分かる。この閉塞感のやり場が無く、暴力に走ってしまうと言いたいのだろう。実状はこれだけではないだろうが、監督は社会構造や、モラルに欠如した親が、若者がやりきれない境遇に遭った時にどうして良いか分からなくなり、暴力に走ってしまう、と。

この作品で一番難解なのはラストシーンだ。
ユウキは結局、散々ダメだししていた親元へ帰る。そしてたい焼き売りを手伝い始める。
サブタイトルにもなっている、「敗者復活戦、ねぇのかよ?」この敗者復活戦こそ、たい焼き売りだ。
つまりは、小さい事でも地に足をつけて一歩一歩前に進めってことだろう。

悪く言えば、中途半端に夢なんて追いかけてたって、そんなもん掴めるはずもない。
だったらそんな夢なんて早く諦めて、地に足をつけろ。
良く言えば、夢を掴みたければ半端な事なんてしないで、もっと死に物狂いで頑張れ。
それまでが、社会に対する批判である一方で、ラストは若者に対するメッセージであると言えるのではないでしょうか。
そしてこの事に若者は気付けていない、S.O.Sな状態なのであると。

これだけ色々な事を見せられているにも関わらす、レビューがなかなか書けないという、不思議な作品でした。
(私の捉え方がた正しいかどうかは置いといて)監督の想いは伝わってきたし、良い作品だと思う。

ただ、致命的な失敗が一つある。
それは、監督が指摘するようなアホな社会を作り上げた大人には、察する能力、感じ取る能力が必要なこの作品の真意を、恐らく理解できないだろうという事だ。

評価:★★★★★★☆☆☆☆

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映画レビュー 「ファンボーイズ」

ファンボーイズ 原題:Fanboys

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http://culture-pub.jp/fanboys/
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336286
http://www.imdb.com/title/tt0489049/

ファントム・メナス公開前の1998年が舞台。
末期ガンで余命宣告されているライナス(クリストファー・マークエット)が、死ぬ前にファントム・メナスを観たいという願いを叶えるべく、SWオタク仲間のエリック(サム・ハンティトン)、ハッチ(ダン・フォグラー)、ウィンドウズ(ジェイ・バルシェル)、そしてゾーイ(クリステン・ベル)が協力し、ルーカスの制作現場である「スカイウォーカー・ランチ」に侵入し、公開前のラフ・カットフィルムを盗み出す計画を実行する。


このおバカ全開というか、他のことには脇目も振らず自分たちの欲求に向かってまっしぐらなノリは、体験したことがあう人じゃないと、多分理解はできないかもしれない。それこそおバカ扱いされてしまう。

ただこの作品はちょっと違う。オタク的なハマり方をした経験がある人には、とにかく至る所で共感できるし、観ていて楽しい。一方でそういう経験が無かったり、スターウォーズをあまり知らなくても、辛気臭いオタクではなく、あっけらかんとしたおバカ全開で笑わせてくれる。

このあっけらかんとしてる所がポイントで、ライナスが末期ガンというのが、長旅に出るための口実なのではないかと思ってしまうくらいノリが軽い。でもこの病気の設定が、彼らの前向きな絆の深さを上手く描写している。

作品の個性は強烈だ。同じ趣味を持つ者だけにある、あの妙な連帯感。争っても何の意味も無いんだが、大抵存在する派閥抗争(この作品は、スターウォーズ vs スタートレック)。アメリカならではというか、全く恥じる事も無く着る物や車もオタク全開だ。観ていて笑っちゃうし、何故か清々しい(笑)

この作品の神髄はもう一つある。
ラストシーンのファントム・メナス公開直前の劇場でのエリックの一言だ。


「駄作だったら?」


これはまさに愛があるから言えることでしょう!
一人だけ先に見たライナスのリアクションがフラッシュバックします(笑)

オタクな方、スターウォーズファンな方、おバカなB級映画好きな方にオススメです。

評価:★★★★★★★☆☆☆

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