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映画レビュー 「デイブレイカー」

デイブレイカー  原題:Daybreakers

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

上映館数もそれほど多くないマイナー作品でB級なのかと思ったら大間違い。かなり練られたストーリ展開と斬新な発想、そして何よりも思い切りの良さが功を奏し、なかなかの良作である。

2019年、人類の大半がバンパイアと化した世界を舞台に、人間不足による食糧難をテーマにスリリングなストーリーで描いていくSFサスペンス。人間たちはバンパイアの食糧である血液の供給のために、捕獲、飼育されている。しかし人間数の絶対的な減少から世界的な食糧不足に陥ってしまう。各国が代替血液の開発を急ぐが、成功への道は遠かった。代替血液の研究者であるエドワード(イーサン・ホーク)は事故がきっかけで人間のオードリー(クローディア・カーヴァン)と出会う。彼女から協力を求められ、聞かされた内容とは・・・。

普通のバンパイア作品と言えば、バンパイアがマイノリティだが、本作は完全に人間と逆転してしまってるところが面白い。夜のシーンは全般的に青白い照明が使われ、顔色の悪いバンパイアをさらに白く見せなかなか良い雰囲気を醸し出している。本作はそれだけでなく、その世界観の設定が今までに無くユニークだ。ともすればコメディ的なネタにもなりそうな設定も、他の設定との関連性の持たせ方や全体の雰囲気などを上手く使い、ちゃんとシリアスさを出していたり、バンパイアと人間のコントラストが良く効いていて、相当練りに練ったんだなと感心した。

その良くできた世界をベースに、血液にまつわるストーリーが展開されるのだが、これもかなり作りこまれていて面白い。ワタクシは良くテンポの良さを重視していることを書いているが、この作品はかなり良い部類に入ると思う。主人公にまつわるエピソードを回想シーン的に入れたりするのを良く目にすると思う。それはそれで背景が良く分かるのだが、大した内容もなく、一言説明すれば済むような事だだったりする経験はないだろうか。本作は一切そういうのが無い。全体の流れを重視していて、そのテンポに合わない、でもちょっと説明しておいた方が良い内容は、うまくサラッとした台詞で済ませている。一瞬「ん?」と疑問に思いつつも、理解できるので問題なし、何よりもテンポが崩れないのが素晴らしい。

それと特筆すべきは、その思い切りの良さだ。バンパイアに死に方やむさぼりつき方など、本当に遠慮がなく思い切りやっている。が、その副作用でR15になってしまっている。ラストシーンは少々グロいが、発想が面白く納得である。

難点を挙げるとしたら、少々こじんまりした感がある事ぐらいだろうか。色んな戦いが起きるのだが、どれも小競り合いに見えてしまう。恐らく予算が足りなかった故なのか・・・。

本当にそうかは知らないが、ピーター&マイケル・スピエリッグの兄弟監督がやりたいことを予算の許す範囲で想いっきりやったというのが伝わってくる作品で、あまりお目に掛かれない良作だ。やはりというか、完全オリジナルのストーリーで、ビッグネームの俳優が出演していないと、予算をかけたPRも難しいとは思うが、是非こういう良い作品は埋もれずに頑張ってほしい。

評価:★★★★★★★★☆☆

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映画レビュー 「トイ・ストーリー3」

トイ・ストーリー3  原題:Toy Story 3

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

前々からこのシリーズは面白いという評判は知っていたのだが、なかなか見る機会に恵まれなかった。(ただ見なかっただけとも言うが)今回、ひょんな事から見るチャンスがあり、噂通りの良作だったので、感想を書くことにした。

シリーズ第3弾になる本作。アンディは成長し大学進学の準備をしていた。当然彼の成長につれ徐々におもちゃで遊ばなくなり、ウッディをはじめとするおもちゃ達は、屋根裏部屋行きを待つしかなかった。しかしアンディはウッディを大学生活に連れて行き、他のおもちゃを屋根裏部屋にしまおうと思ったが、手違いで捨てられてしまう羽目に。自分たちの居場所を求め、バズをはじめとするおもちゃ達はサニーサイドと呼ばれる保育園を目指すのだが・・・。

Disny作品の上手いところは、子供に特化せず大人でもその内容が十分に楽しめるように構成されているところだ。どちらかというと、子供向け作品を大人でも楽しめる様にしているのではなく、大人向け作品を子供でも理解し、楽しめるようアレンジしてると言った方が適切かもしれない。

そしてテンポの良さだ。話の山場や視覚的インパクトが定期的に来ないと子供は飽きてしまう。これがテンポの良さに繋がっていて、飽きるどころか引き込まれてしまう。

ストーリー自体はいわゆる勧善懲悪的なノリだが、そこはディズニーなので、悪といっても根っからの悪ではないく、どこか憎めないキャラである。普通の典型的な話かと思いきや、そこに涙あり、笑いあり、ハラハラがありと盛りだくさんなので、とても奥の深い内容となっている。
特に、子供の頃におもちゃで色々想像しながら遊んでいた人にはしみじみしたと思うのだが、自分が成長して、もうそのおもちゃで絶対に遊ばないことは分かっているのに、どうしても捨てられないあの想い。なんだか分からないけど、とりあえず押入れの奥の方でも良いから、とにかく持っていたいあの感覚。それがホントに良く描かれていたし、その時に自分のおもちゃもああいう気持ちでいたかと思うと、自然と目頭が熱くなってきてしまう。

非常に良く練られた作品だ。あえて要求するとすれば、どんなに工夫をしていても子供が理解できるレベルにしているので、文学的欲求は満たされない。これはあえて稚拙美というべきだろう。

この本作は、はできるだけ偏見を捨て、広く、とりわけ大人に楽しんでもらいたい作品である。

評価:★★★★★★★★★

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映画レビュー 「パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT」

パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT

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【公式サイト】  【allcinema】

低予算ながら、その見せ方やアイデアで世界中で大ヒットとなったパラノーマル・アクティビティだが、wikipediaによれば、その監督のオーレン・ペリから日本版を見てみたいというリクエストから、プレシディオが続編製作権を得て製作されたいわば番外編。本家の続編はアメリカで公開中であり、日本でも2月に公開される。

番外編といえども、全てにわたりオリジナルのテイストは継承されており、続編という事がうかがえる。
今回の舞台は日本であり、山野幸一(中村蒼)、山野春花(青山倫子)の兄弟が住む自宅で起きる超常現象が描かれる。アメリカ旅行で事故にあい、両足を複雑骨折し車椅子生活を余儀なくされた春花。ある朝、目が覚めるとベッド脇に置いてあった車椅子が動いていた。犯人を突き止めるべく、幸一は春花の部屋にビデオをセットする。そこに映っていたものとは・・・。

基本的な展開は本家と同じなのだが、ところどころの不気味さや一発の怖がらせ方は、さすが日本ホラーとも言うべき、後で効いてくる様なボディブロー的な怖さである。
前作がビックリする事はあっても、全くと言っていいくらい怖さを感じなかった前作と比べ雲泥の差だ。ネタバレしてしまうので、あまり詳しくは書けないが、前作は主に音で見えない何かが居ることを演出していたが、本作は寝ている時だけでなく、昼間からその前哨戦が始まっていて、当然相手は見えないのだが、確実に恐ろしい何かが居ることを感じさせる。もちろん、日本の見慣れた生活スタイルとも重なって、とても身近な事の様に捉えられる。

極めつけはラスト10分だ。久々にキモ怖いものを見た。その感想しか出てこない。

正直、二番煎じだろうとナメてたところがあったが、少なくともワタクシには前作より全然怖かった。
元々の「パラノーマル・アクティビティ」の持つ怖さと、「呪怨」の類の作品が持つ怖さがミックスされた感じだ。この追い詰められていく恐怖は味わっておいて損はないと思う。

またやはり音は恐怖演出に非常に重要であり、特に本作は低音がポイントだ。そういう意味でも劇場で観た方がよりインパクトが強いと思うので、是非足を運んで楽しんでもらいたい。

評価:★★★★★★★☆☆☆

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映画レビュー 「クレイジーズ」

クレイジーズ  原題:The Crazies

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

ジョージ・A・ロメロが1973年に監督を務めたもののリメイク作品。
アイオワ州ピアス郡のオグデンマーシュという人口1260人の小さな町で、突如事件が起こる。住民の一人が保安官であるデヴィット(ティモシー・オリファント)にライフルを突きつける。やむなく射殺したものの原因は不明。そうしている間に、また一人異常者が発生する事態に。調査のさ中、通報を受け川を捜索する。そこには墜落した郡の飛行機が。そこから何か流出し、飲み水に影響を及ぼしたことが原因と推定したデヴィットだが・・・。

オリジナルを観た記憶は何となくあるのだが、全くどうだったか思い出せないという残念な状況ではあるのだが、この感染者が出て軍が包囲網を敷き、軍と感染者の戦い、そしてそのパニックを切り抜ける主人公たちというありがちな展開が既に構築されていたのであれば素晴らしい。ある意味現代の王道だ。本作もその流れに則り話が進んでいく。

ただ意外と淡々と話が進んでいくので、ある種ありがちなストーリーのホラー映画という感じが否めない。もしこの話の流れは原作を尊重し譲れないとすると、現代のリメイクでしかできない何か、狂暴化した住人がもっと派手に集団で襲ってくるとか、もっと死闘を繰り広げるとか・・・。一通りあるといえばあるのだが、全部規模感が小さくこじんまりしてしまっている。そしてイベントとイベントの間が長く緊張の糸がいったん途切れてしまう。前にもにた様なレビューをした事があったように思えるが、ホラーもので緊張の緩和の持続はご法度だとワタクシは考える。緩和は一瞬で良い。そうしないとダレてきてしまい、怖いものも怖くなくなってしまうのである。

やはりストーリーは良くできているものの、今一歩という感が否めなかった。もうすこし感染者は恐怖の存在であることや、四苦八苦しながらも軍はその攻撃力で徐々に封じ込めつつあること、感染する恐怖、こんなところが伝わってくると、手本となる様な面白い作品に仕上がった気もするので、もったいない感じだ。

ちょっと怖い映画でも見てみるか的なノリで行くにはちょうど良い作品かもしれない。が、見慣れた人にはどこか物足りなさを感じると思う。そしてゾンビが好きな方には、本作は残念ながらゾンビではないのでお勧めできない(笑)

ちなみに、本作のタイトルはホラー映画の中で個人的にはダントツ1位だ。
この直球感がたまらない。

評価;★★★☆☆☆☆☆☆☆

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映画レビュー 「デビル」

デビル  原題:Devil

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【公式サイト】  【IMDb】

M・ナイト・シャマラン製作のホラー作品。監督はジョン・エリック・ドウドル。
エレベータ内に閉じ込められた5人を中心にストーリーが展開される、所謂ソリッド・シチュエーションものである。

ある日、フィラデルフィアの高層ビルで飛び降り自殺が発生する。その調査に当たっていたボーデン刑事(クリス・メッシーナ)は不可解な事が多く釈然としないでいた。時を同じくして、その高層ビルのエレベーターに5人の男女が乗り合わせる。が、原因不明の理由でエレベータは急停止。ビルのメンテナンスエンジニアが復旧に取り掛かるが、改善しないまま謎の死を遂げる。エレベータ内に取り残された5人をモニタしていた警備員のラミレス(ヤコブ・バーガス)はあるモノを見る。ボーデン刑事も駆け付け、そこで彼らが見たものは・・・。

この作品は、ネタバレしてしまうと、それで以上終わり的になってしまうので、今回はネタバレゼロで書きたいと思う。

エレベータに閉じ込められるなど、発想自体は有りがちではあるが面白く、閉じ込められた5人以外は監視カメラ越しから、しかも音声は一方通行という制限があるため、手出しもできず、起こる事に指をくわえて見てるしかないというの設定もなかなか面白い。

ホラーシーンも暗闇で何か起こすという演出で、見えない恐怖を作りあげ、なかなか面白くできていると感じた。もっともエレベータという閉空間なので、その演出以外やりにくいというのも事実なのだが。
ホラーものを見慣れてしまっている人には普通かもしれないが、実際劇場では途中で出て行ってしまったカップルもいたくらいだ。

ただそれ以上のものがこれといって無く、大筋思った通りの展開でそのまま終わってしまう。やはり、M・ナイト・シャマランという名前を聞くと、期待するのはもう一捻りであったり、どんでん返しだったりするのだが、それが予定調和的に終わってしまったのが残念だった。肝心のストーリーがB級に近く、カットの切り方や演出なんかはよくできていただけに、非常に勿体なかった。(Trailerが非常に良く感じるのもこのせいだ)

それとタイトルの通りDevilは出てくるのだが、これと真っ向勝負とかするわけでもなく、結局教訓じみた終わり方も何だかパッとしない。(あまり英語に自信がないので間違っていたらご勘弁)この辺が、今一歩ヒットしない原因なのかもしれない。

極力ネタバレせずに書いたため、具体的なレビューにならなかったが、ストーリーはB級でも、とりあえず怖いものが見たい方にはおススメできる作品ではあると思う。

P.S.本作はアメリカ現地で見たため、日本公開時にタイトル等が変更になった場合は勝手に直します。

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆

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映画レビュー 「トワイライト・サーガ/エクリプス」

トワイライト・サーガ/エクリプス  原題:The Twilight Saga : Eclipse

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

トワイライト・シリーズ3部作の最終章。遂に、女子高生、ヴァンパイア、狼男の三角関係に終止符が打たれる。

高校卒業を控え、その先の人生の選択に頭を悩ませているベラ(クリステン・スチュワート)と、ヴァンパイアになることを思い留まらせようとするエドワード(ロバート・パティンソン)。そしてベラを遠ざけながらも、その想いを断ち切れないジェイコブ(テイラー・ノートナー)。前2作から続くこの三角関係の裏で、復讐のためヴィクトリア(ブライス・ダラス・ハワード)が着々と準備するのだった・・・。

1作目の期待させる展開をよそに、2作目ではかなりダレダレ感いっぱいで期待を見事に裏切ってくれた。ではこの3作目はどうかというと、今までの前提を崩す新しい展開や、三角関係の結論も出て話としては完結するので、一応の満足感はある。しかしながら一応完結するだけで、そこに大きな感動は生まれなかった。

前作もそうなのだが、とにかくベラが悩みすぎなのだ。事あるごとに悩める乙女のシーンに結局はたどり着いてしまうので、途中で飽きてきてしまう。とは言っても前作と比較すればだいぶマシにはなってはいるんですがね・・・。女性視点だとこれでも良いのかもしれませんが、ワタクシ個人的には、もっと悩むならとことん深く、そしてテンポ良く、そしてドラマチックに進まないと感情移入もしづらいんじゃないかと思いました。

とにかく、事あるごとにベラの揺れ動く心の不安定さが取り上げられ、いったいいつまでその悩みが続くのかイライラしてきてしまう。確かに登場人物は限られてるし、舞台も薄暗い大きな森のある小さな町でしかないので変化を付けるのはとても難易度の高い話だろう。しかし映画は映像で見せてなんぼの所でもあるので、多少シチュエーションが変わっていたとしても見せられる絵が変わり栄えしなかったら、少なくともワタクシはやはり飽きてしまう。これが小説なら良いのだと思う。気持ちの変化の描写は読者に対し思い描いている情景にまで影響を及ぼせるからだ。あまりそういう事を考えずに、原作をただ映像化してしまった様に感じられる。

ベラの悩みのシークェンスは毎回お約束なのだが、毎回テイストが微妙に違うなぁと思っていたら、今回も監督が変わってました。
無くはない話ですが、やっぱり思い入れを持ってやって貰った方が良い作品になると思うのです。かろうじて製作としてウィク・ゴッドフリーが通して関与してますが、あまり影響力があった様には感じられませんが・・・。

ワタクシはそれぞれの監督について詳しくは知りませんが、毎回変わったり、前述の原作をただ映像化したと感じた事などを鑑みると、各監督はどれだけ原作を読み込んだのか、どれだけその世界観を理解し想いを込めたのかを疑いたくなってきてしまう。唯一(といっても1/3なのだが)、1作目だけはこの作品の持ち味を正確に理解し、どう見せたら観客を惹きつけられるかを考え抜かれて製作された感じがします。

どういうしがらみがあるのか分かりませんが、観てる側がそういう印象を持ってしまうのは、ちょっと残念です。

イケメン俳優に囲まれながら、ティーンエイジャーの女の子の揺れ動く気持ちを観ることに面白さを感じられるならば、本作はおススメできる。ただそれ以上の何か、例えば1作目の様な独特な世界観を味わったり、大きなストーリー展開を望むのであれば、それには至っておらず、冒頭で述べたとおり一応の満足感はあるものの、シリーズ完結のための消化試合的な内容だと感じてしまうだろう。

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆

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映画レビュー 「ソウ ザ・ファイナル 3D」

ソウ ザ・ファイナル 3D  原題:Saw 3D

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http://saw3d.asmik-ace.co.jp/
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337511
http://www.imdb.com/title/tt1477076/

ハロウィンの季節の映画といえばこのソウだったのだが、2004年の衝撃的な公開から数え7作目の本作で遂にシリーズが完結する。

テーマは前作から変わらず、最後の後継者は誰なのか、最後にゲームオーバーを言うのは誰なのか、だ。

前作の感想でも書いたのだが、かなりストーリー的に引っ張ってしまっているため、物語の核心に関する部分の進みが非常にゆっくりだ。そしてどう考えてもグロさを見せるためだけに取ってつけられた(実際は伏線はあるのだが)幾つかのゲームを交えながら少しずつ物語は核心に迫っていく。

今回は申し訳ないのですが、ネタバレせざるを得ないのでご容赦ください。

ストーリーはホフマン vs ジルの様相で進んでいく。ジルが仕掛けたデバイスを上手くかわしたホフマン。その仕返しにとジルの命を狙う。一方ジルはホフマン殺害に失敗し自分の命を守るため、FBIに全てを話す代わりに身の安全を要求するが・・・。

それと並行して行われた2つのゲーム。
人種差別をしていた連中に対する、バック・トゥ・ザ・フューチャーのドクが考えそうな連鎖式トラップのゲーム。
そしてもう一つはゲームに参加して無いにも関わらず、生還者と偽っていたペテン師に対する、廃墟の病院をまるごと一つ改修した大掛かりなゲーム。

今まで大きく違うのは、ゲームが被験者の更生(されてるかは定かではないが)のためではなく、ホフマンの手段として使われていることだろう。この辺の話の展開のうまさとスピード感はさすがソウシリーズなのだが、本作ではらしくない演出が多数存在する。というか殆どが突っ込みどころ満載だ。

・ホフマン一人だったとしたら、どうやってあの4人の人種差別の連中を運んできたのか。
・なんであんなに手のこった連鎖トラップをやらなければいけないのか。
・ジルは警察署でホフマンに襲われたとき、どうして倒れてる警官のピストルを奪わなかったのか。
・閉鎖病棟の女はなんであんなに騒ぐのか。
・喉を刺されたり目を刺されたりするだけ即死するのか。
・床が抜けてる階で、どうやってホフマンは向こう側まで男を連れてったのか。
・ペテン師があれだけ必死に抜いた歯にどうやって番号をマジックで書いたのか。
・ペテン師の嫁はあのままチェーンを思いっきり引っ張るのが一番早かったのではなかったのか
・ペテン師の嫁を焼くためにあれだけの檻を作ったのが涙ぐましい
・ペテン師はチェーンを登る際に、着てたシャツやズボンに引っかけられなかったのか。
・そもそも引っかけないで、靴履いてんだから乗れば良いんじゃね?

とまぁこんなにあるわけですよ。
どうもこの辺がシリーズらしくないんですよね・・・。

しかしここまではまだ甘い。
前作では、ジルが真の後継者だと思ったのですが、終わり際にゴードンの名前が出てきてまさかとは思ってたのですが・・・。

一番のツッコミどころは、ゴードンが後継者(協力者)だったってこと。
自分の足を切断する羽目に追いやられた人のために、何でここまで協力するかね!?

3作目辺りから、恐怖よりもグロさが目立ち、最後はツッコミどころ満載な作品になってしまいはしたが、まぁまがいなりにもロングシリーズを制作した事は称賛しよう。

最後に、本作に於いて3Dは全く意味がない。基本は建屋の中で話は進むので奥行き感も不要だし、血が3D飛び散っても逆に不自然さを感じる。
完全に興行収入を上乗せする以外、メリットは感じられなかった。

最後ソウ6、そして本作と最後少々間延びした感はあったが、全体を通してシリーズとして楽しめたし、毎年の楽しみでもあった。そんな作品にワタクシからもこの言葉を送ろう。

「ゲーム・オーバー」

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆

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