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映画レビュー 「エクソシズム」

エクソシズム  原題:Exorcismus

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

その名の通り、悪魔祓いをテーマをしたスペイン発ホラー。スペイン映画だが、舞台はイギリスで言語も英語だ。「REC/レック」プロデューサー、フリオ・フェルナンデスが制作。監督はマヌエル・カルバージョ。

15歳の少女エマ(ソフィー・ヴァヴァスール)は突然体に不調が現れる。病院で検査をするもどこにも異常はなかったが、症状は治まらず、悪魔が取り付いたと考えたエマは、神父である叔父のクリス(スティーヴン・ビリントン)に助けを求める。クリスは以前、悪魔祓いで少女を死なせてしまったため、エマに対する悪魔祓いの様子を録画するのだが・・・。

この手の作品は、完全に悪魔vs神父が描かれ、大抵の場合は、四苦八苦した上神父が勝つものだが、本作に於いてはそれは二の次であって、その悪魔祓いの裏に隠れた真実を解き明かすという点では今までに無い展開であり、とてもユニークで面白い。

この展開はもはやホラーというよりもサスペンス要素の方が強い。ホラー要素はそれ程強烈ではないものの、要所要所は抑えてあり映画好きなホラーファンには、サスペンスストーリーも相まって、なかなかの秀作だと感じるのではないだろうか。さらに舞台であるイギリスの日が低く薄暗い空模様が、どこか神妙な雰囲気を醸し出しているところもポイントだ。

難点と言えば、繋ぎの部分の緊張感がもう少しあると良かったか。また欲を言えば、もう少しだけホラーよりにして、ビックリ要素を入れ込んでおくと、より裏に隠れているサスペンス要素が引き立つのではないかと感じた。

正直、単館上映で終わらせるのは勿体ない作品だ。DVDでも良いので映画好きであれば是非一度観ておいて損はないと思う。

評価:★★★★★★★☆☆☆

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映画レビュー 「メタルヘッド」

メタルヘッド  原題:Hesher

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

破天荒だが心優しい青年と、母を失い傷ついた少年との不思議な交流を描いていくヒューマンドラマ。主演は「インセプション」のジョセフ・ゴードン=レヴィット。監督は新鋭のスペンサー・サッサー。

母親を交通事故で亡くしたTJ(デヴィン・ブロシュー)。ある日TJの家に突如ヘッシャー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が住み着いてしまう。母親の死から逃れられないTJだが、破天荒なヘッシャーに振り回されいるうちに・・・。

ストーリーはかなりベタで、良くドラマでもありそうな、見た目ややる事が破天荒な主人公が、根が優しい事から、その時折見せる暖かさに心が動かされる、といった展開だ。

このヘッシャーのやる事はかなり度が過ぎていて面白いし、こういうストーリーは嫌いじゃないのだが、どうしてもヘッシャーの普通の時と、イカレてる時のギャップが大きく、どちらかを基準にすると、もう片方がやらされ感でいっぱいな様に見えてしまい、感情移入があまりできなかった。観終わった後に、何か物足りない感じがしたのだが、後で振り返ってみるとこういう事だったのだろう。

そうは言っても、塞ぎ込んでいるTJ親子と自分が何となくラップし、閉塞感が漂いがちな日常に対して、ヘッシャーのとにかく自分の気持ちに対してストレートに行動に移していく様は、心を大きく揺さぶられた。

ナタリー・ポートマンも出演している。彼女は本作には制作側として携わっているが、恐らく予算削減などから自身が出演したといったところか。あまりぱっとしないフリータが、こちらはヘッシャーだけでなく、TJから力を貰って立ち直っていく。こういう良い連鎖は分かっていながらも、観ていて心地よい。

いずこと消えてしまうヘッシャー。それは人々に希望をもたらすために地上に降り立った神が、その姿を隠すために破天荒なメタラーを演じている様にも見えた。

評価:★★★★★★☆☆☆☆

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映画レビュー 「BIUTIFUL ビューティフル」

BIUTIFUL ビューティフル  原題:Biutiful

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

実際に高い失業率や移民が社会問題となっているバルセロナの裏社会を背景に、ある日突然余命2か月を宣告された男が、余命を家族への愛に注ぐヒューマンドラマ。監督は「バベル」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。主演はペネロペ・クルスを妻に持つハビエル・バルデム

バルセロナで裏社会に生きるウスバル(ハビエル・バルデム)。双極性障害の妻とも離婚し、2人の子供と暮らしていたが、ある日突然余命2か月を宣告される。残されてしまう子供の為に尽くすウスバルだったが・・・。

非常に不思議な魅力を持った作品だ。ウスバルを取り巻く環境、つまり彼の体調であったり、堅気じゃない商売は決して明るい未来を暗示させるのものではない。実際のスペインの高い失業率とも相まって、とてもリアリティに高い描写が多く、悲壮感だけが漂っても良いところだ。
しかし、そんなウスバルはある特殊な力を持っているせいか、どこか人当りが良く、暗い未来の中に、なんとなく暖かさが感じられる独特な空気を醸し出している。

そんな暖かさを持ったウスバルが、子供たちに悟られないよう、残された命を一生懸命捧げながらも、最後は子供達も気づき、深い愛を感じさせるポジティブな描写と、妻であるマランブラの双極性障害の再発や、ビジネス相手の中国人グループのトラブルなどのネガティブな部分がリアルに描かれ何とも言えない余韻が残る。

ラストシーンのワタクシの解釈は、若かりし頃のウスバルの父と冬の海を見ることができたと感じた。(もう一回観て確認したいのだが・・・)

最後に、ハビエル・バルデムは何であんなに疲れた顔になってしまったのだろうか。役作りなら良いが、ペネロペに生気を吸い取られてはいまいか・・・。

評価:★★★★★★★★☆☆

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SUPER 8/スーパーエイト

SUPER 8/スーパーエイト  原題:Super 8

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「LOST」シリーズ、M:i:IIIのJ.J.エイブラムスとスティーブン・スピルバーグがタッグを組んで贈りだすSFファンタジー。少年たちがたまたま遭遇した事故を切っ掛けに、不可解な事件に巻き込まれていく様を、名作のオマージュを織り込みながら、ノスタルジックに描く作品。

1979年の夏、ジョー(ジョエル・コートニー)は、親友のチャールズ(ライリー・グリフィス)の映画撮影を手伝うため、仲間と共に夜中に抜け出し、駅で撮影をしていた。列車が通過した瞬間、一台の車が列車に突っ込み大惨事に。コンテナから出ようとする「何か」そして事故を撮影さらた事を察知した軍。コンテナに入っていたものとは?ジョーたちの運命は?

いきなりだが、この作品はずるい。「E.T.」や「グーニーズ」などの所謂名作を呼ばれる作品のテイストが満載なのだ。オマージュやリスペクトという言葉を使えば良いかもしれないが、ある意味、それらの面白ファクターに、本作の設定をはめ込んで作りましたとも言えなくもない。じゃあパクリで終わってるのかというとそうでもなく、それなりに面白いからタチが悪いのである。

さらにずるいのは、面白さの要素だけでなく、時代設定までも古いことだ。本作の設定は1979年。「E.T.」が1892年「未知との遭遇」が「1977年。ちょうど設定はこの間の時期だ。現代の設定だと、何か今までと違った新しいデザインが必要なのに対し、時代設定を古くすることで、全てに於いて古さが許容される点だ。

さて、これだけずるい事をしていながらも、作品としては違ったものにしっかりまとまっていたのは、流石というところだろう。ただし前述の作品を何度も観てしまった人には、どうしてもその作品が脳裏に思い浮かんでしまう。

本作の主役は子役なのだが、アリス役のエル・ファニング以外はほぼ無名の新人だ。なかなか面白い特徴をそれぞれ持っていて、観てる側も十分楽しめたが、やはりエル・ファニングの存在感は群を抜いていた。駅で泣くシーンやゾンビのシーンは格の違いを見せつけた。

総論としては、老若男女問わず楽しめる作品に仕上がっている。ワタクシが子供のころ、E.T.やグーニーズに夢中になった様に、今の子供たちに映画の面白さを味わってもらうのには丁度良い作品だろう。評価は3.5★といったところだが、便宜上、4つにしておく。

P.S.1:スーパー8とは当時のコダックのフィルムの名前
P.S.2:本作は音にこだわりを感じる。できるだけ音響施設の良い劇場でどうぞ。

評価:★★★★★★★★☆☆

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映画レビュー 「ロシアン・ルーレット」

ロシアン・ルーレット  原題:13

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ゲラ・バブルアニ監督が、自身の作品である13/ザメッティをハリウッドリメイクした作品。アンダーグラウンドで行われるロシアン・ルーレット賭博を、リアルに、そしてスリリングに描くスリラー。主演はサム・ライリー。共演にはジェイソン・ステイサム、ミッキー・ロークなど大物が名を連ねる。

電気工事技師のヴィンス(サム・ライリー)は重病の父を持ち、その高額な医療費から家を担保にするまで追い込まれていた。ある日、客先にて偶然大金を得られるという仕事の情報を得る。だがその仕事とはアングラで行われている、集団ロシアン・ルーレットのプレイヤーだった。帰るにも帰れなくなったヴィンスは、命がけのゲームに参加することを決意するのだが・・・。

この作品は、全く書く事など無いし、また書いても無駄である。予告編にもある、ランプが点いたら引き金を引き、生きるか死ぬかの緊張感を体感する作品という意外に他ない。観たものは思わず息を止めて拳を握りしめるだろう。

ジェイソン・ステイサムや、ミッキー・ロークの出演が話題になっているが、正直なところ、彼らで無くとも、むしろ彼らじゃない方が混沌とした感じになるので、全体の緊張感は上がったはずである。彼らが関わると「出来レース」になってしまい、ある程度先が読めてしまうのだ。せめて、掛ける側とプレーヤー側の関係を切っていれか、いきなり死んだりすれば、「あ、容赦なくやっちゃうのね」と思えるので、その先の展開ももっと楽しめた作品になったかと思うと残念だ。

しかしその悪い面ばかりが取り沙汰される俳優陣の中でも、一人だけ、ブッチギリで異様な存在感を放つ俳優が存在する。それは、ゲームをオーガナイズするヘンリー役のマイケル・シャノンだ。彼の無意味に力んで全身が震える様は、笑いそうになりながらも思わずつられてこちらも力が入ってしまうし、その掛け声にプレーヤー同様、一瞬絶望や諦めさえ感じてしまう。前述の様に、出来レースを見てるはずなのに、何でこんなにも力が入ってしまうのかと思ったら彼のせいだった。

エンディングの迎え方には、多少教訓めいたものを感じるが、どういう終わり方でも正直構わない。ただ、この終わり方が、作風を崩さないあくまでアングラな世界の話だということを象徴してるだろう。

とにかく。多少嫌な汗をかきながらも、スリルを求める人にはうってつけな作品である。

ちなみに「生存率確率1%」とあるのだが、計算が合わない・・・。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆


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映画レビュー 「スラムドッグ$ミリオネア」

スラムドッグ$ミリオネア  原題:Slumdog Millionaire

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インドのスラム街で強く生き抜いた青年が、インドの国民的クイズ番組で史上最高額まであと一問というところまでのし上がる、社会派ながらもラブロマンス色も強いダニー・ボイル監督の意欲作。本作で第81回アカデミー賞では作品賞を含む8部門を受賞した。

ムンバイ出身のジャマール(デヴ・パテル)は宗教闘争で親を亡くしたものの、兄のサリーム(マドゥル・ミッタル)と共に強く生きていった。青年になったジャマールは、国民的クイズ番組「ミリオネア」に出場し、あと一問で史上最高額というところまで来たが、不正を働いたとし逮捕されてしまう。何故答えがわかったのか、彼は生い立ちを話し始める・・・。

127時間につられて3回目を観てしまった。観るたびに強く生きる勇気を貰える作品だとつくづく思う。親を亡くし、小さいながらも兄弟で必死に生き抜く様は、裕福な先進国社会で、忘れてしまった何かを思い出させてくれる、そのバイタリティには頭が下がる。

そんなジャマールの生き様を見せるのに、何故、クイズで正解できたのか、という回想シーンから過去を辿るという手法が面白い。そこに運命的な繋がりが重要なキーとなるのだが、クイズというシステムを上手く使い、偶然が重なっても嘘くさくならないようになっているのには感心した。さらには、ミリオネアという独特の緊張感を持った番組の性質も上手く利用し、一つ一つのシークェンスの間にクイズを入れ、緊張感が途切れないようにしている工夫も評価したい。まさに構成の妙だ。

さらに、ジャマールのバイタリティの源となっているラティカ(フリーダ・ピント)への実直な想いが加わっているのも見ていて心が熱くなる。幼いころから想い続ける彼女への愛は、大人の恋愛ものでは見られない、とてもピュアなものだ。

兄弟でありながら、ジャマールの「陽」に対して常に「陰」な兄のサリームも忘れてはいけない。完全に兄弟で分業してるかのごとく、時代に流され、堕ちていく様はジャマールとは対照的だし、より鮮明にジャマールのコントラストをハッキリとさせている。

クイズ形式で始まり、クイズで終わる。その中で運命だったことを伝える。出来過ぎた運命の様にも思えるストーリーが、何故かこの構成では自然に思え、心地よい余韻を残してくれる、見せ方にとても高いセンスを感じる。

素直に人として生きるという事に真正面から向き合い、心を熱くさせる作品、必見だ。

評価:★★★★★★★★★

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映画レビュー 「127時間」

127時間  原題:127Hours

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実在する登山家、アーロン・ラルストンの実話を映画化したヒューマン・ドラマ。峡谷でアクシデントにより右手を挟まれ身動きが取れなくなってしまった状態から、渾身の生還を果たす様を主演のジェームズ・フランコが一人で演じ切る。監督は「スラムドッグ・ミリオネア」のダニー・ボイル。

一人でロック・クライミングを楽しむアーロン(ジェームズ・フランコ)は、峡谷を移動中、不意に崩れた落石により右手を挟まれ身動きが取れなくなってしまう。そこは人など殆ど通らない荒野のど真ん中。行先も告げず出かけたため、誰もここに居る事など分かる術など無い。水も底を付き、体力も限界に近づく。無事生還できるのか!?

ダニー・ボイルという監督は、生死に関わるテーマが余程好きらしい。28日/28週後シリーズ、スラムドッグ・ミリオネアなど全てこの監督だ。そのダニー・ボイルがまたもや生きる力、勇気を与えてくれそうな作品を作り上げた。それが本作だ。

展開自体は、だいたい想像している通りだが、見どころは身動きが取れないという非常に限定された状況の中で、ジェームズ・フランコの一人芝居による、アーロンの心境の変化だろう。

ある程度結末が予測できていたせいか、はたまた予告編の出来が良かったせいか、だいぶ客観的にこの作品を観ることができた。そのせいか、どうしても自分の中で上手く消化できなかった点がある。それはこのアクシデントを運命と捉えている点だ。スラムドッッグ・ミリオネアでも運命がテーマになっていたが、本作はちょっと違う印象だ。スラムドッグではギリギリなんとか生きてきた結果、たまたまそれらが問題となって出題され、次々と運命的に正解を重ねるという、云わば長年の努力や苦労が土台となっているのに対して、極限状態で見た幻想が実現になり、それが運命だったというのは、生きる力を貰えるかという点ではいささか違う気がする。

自分を振り返るチャンスが、今回のアクシデントによって訪れるが、そのために払った代償としては大きすぎるような気もしてしまい、いまいちピンと来なかったのも事実だ。そこまでしなくても、自分を振り返るチャンスは作れないのだろうか。

また、序盤でアーロンは挟まれた手を意外とあっさりと諦めてしまう。これがその後の観るモチベーションを下げてしまった感は否めない。諦めたら普通は次のステップに進むかどうかを真剣に悩むだろう。その後の行動との一貫性が無い。

一つ一つのシークェンスは本当に素晴らしく、グッと引き込まれてしまうのだが、ちょっと引いて観てみると、繋がりが有るようで無かったり、無い様で有ったり良く分からなくなってしまったのは残念だ。

一方で、ジャームズ・フランコの一人芝居は手放しで称賛できる。動けないという、ほぼ表情だけで全てを表現しなければいけない状況で、アーロンの心の叫びを観客に確実に伝えていたと思う。スパイダーマンシリーズの様な、一本調子では無く、何か彼の中で開花した気がする。今後の更なる活躍に期待したい。

評価は、前述で幾つか難点は付けたものの、ジェームズ・フランコの怪演は際立っていたので4★とした。

評価:★★★★★★★☆☆☆

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映画レビュー 「スカイライン」

スカイライン -征服-  原題:Skyline

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AVP2を手掛けたストラウス兄弟が贈るSFアクション。LA上空に突如現れたエイリアンに立ち向かう人類の戦いをVFXを駆使した映像で描く。撮影は監督の自宅のマンションでほとんど行われ、約1000万ドルという低予算が特徴的。

ある日突如LA上空に現れた宇宙船。そこから放たれた青い光に次々と人類が吸い込まれていく。次に宇宙船から放たれたエイリアンが次々と残った人々を襲い始める。必死に人類は抵抗するも成す術無く・・・。

正直大作とは言えない本作が、これほどまでに物議を醸す作品になろうとは誰が想像しただろうか。

一般論で観れば、ストーリーにはいわゆる「結」が無い。「転」の部分も十分とは言えず、不完全燃焼感は否めない。この手の作品の多く、例えばストラウス監督も影響を受けたという「インディペンデンス・デイ」を例にとると、やはりエイリアンに攻められても、何とか反撃し、人類としての威厳を保つ。という内容の作品が殆どだ。従って観客が期待する平均値は恐らくそこだろう。道中何はともあれ、人類が反撃しハッピーエンド、だ。

しかし、本作は悪く言えば、「やりっぱなし」な終わり方をする。人類の反撃も本気でやってるとは思えず、終わり方も良く分からない。だから前述の様な内容を期待する人には、どうしようも無い作品に思えるだろう。

一方、普段から映画を観慣れている人には、そういう展開であったとしても「そういう作品」として観れる、いわば免疫が備わっている。例えば多くのゾンビシリーズは結局どうなったか分からない。人類が滅亡したのか、逃げ切ったのか。だが、作品としてはゾンビの怖さを描くことで十分成立している。本作も全くこの路線と同じだ。いわゆるアレに見えるエイリアンや、オチなども含めそのグロさとバカバカしさのボーダーラインを行ったり来たりや、VFXによる特殊効果も面白い。

本作を観るときは、今までのジャンルの常識に捉われない方が良いだろう。とにかく、難しいことは考えずに、目の前で起きている映像をただ楽しむ、そういう作品だ。ストーリーラインを考えるのは後からでも、むしろしなくても良いだろう。

お世辞にも規模間なども考えるとA級作品とは言えない。B級好きで、グロいエイリアン的なフィーチャーが好きな人にはたまらない作品だろう。

評価:★★★★★★☆☆☆☆

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映画レビュー 「レスラー」

レスラー  原題:The Wrestler

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かつては頂点を極めたが、年齢と共に今では落ちぶれてしまったプロレスラーの生き様を描いたヒューマン・ドラマ。主演のミッキー・ローク自身の人生ともラップする。
監督はダーレン・アルノフスキー。

栄光を掴み、プロレス界の頂点に君臨していたランディ(ミッキー・ローク)。しかしそんな彼も今では落ちぶれ、ホームセンターのアルバイトで何とか食い繋ぎながら、地方巡業で細々と現役を続ける日々。しかし、長年のステロイド服用から心臓発作を起こし倒れてしまう。この先の人生に不安を隠し切れないランディは・・・。

DVDでの2回目の鑑賞。余計な説明は一切不要な、不器用な男の物語、ただこれだけで良い作品だ。こういうテーマの作品の場合、少々小難しい場合もあるのだが、本作では全くそういう事は無く、誰もがストレートに入っていける内容になっている。

ランディ、そしてミッキー・ローク本人の生き様が、良く言えば不器用、悪く言えばまるでダメ男なので、そこに共感できないという意見もあるだろう。しかし、得てして男というものはそんなもんである。そこは大目にみて頂いて、その男が後ろを振り返らず、自分の居場所、自分の信じた道を突き進む実直な部分を感じて欲しい。

と、同時にどんなに屈強な男でも、心が折れ、何かにすがりたい気持ちになる事もあるという事だ。本作のターニングポイントであるこの部分を、ミッキー・ロークは熱演が光った。まるで自身を重ねるかのごとく、男の弱い面をさらけ出している。それがまた、ダメ男である部分もある意味微笑ましい。

ラストシーン。最後の決め技「ラム・ジャム」を繰り出すところは、何とも言えないグッと込み上げるものが有る。

これ以上、書くことは何もない。ただ感じて欲しい。ダーレン・アルノフスキー監督にしても、「ブラック・スワン」への布石ともなった作品だ。観て損はない作品だ。

評価:★★★★★★★★☆☆

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映画レビュー 「赤ずきん」

赤ずきん  原題:Red Riding Hood

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有名なグリム童話の「赤ずきん」をモチーフにして描かれるファンタジー・ラブ・サスペンス。幼馴染との恋愛を成就させたいヒロインと、彼女を取り巻く村人の中に潜む人狼との関係が描かれる。主演はアマンダ・セイフライド、監督は「トワイライト~初恋」のキャサリン・ハードウィック。

婚約が決まっているものの、幼馴染と結ばれたいと願うヴァレリー(アマンダ・セイフライド)。彼女の住む村にはおきてがあり、満月の夜には狼が襲うため決して出歩いてはいけなかった。ある満月の夜、ヴァレリーの姉が狼に襲われて命を落としてしまう。復讐に立ち上がる村人たち。しかし村人の一人が呼んだソロモン神父(ゲイリー・オールドマン)は、狼は人の姿をして村人に扮しているという。村には不安が走り、人狼探しが始まるのだが・・・。

森の奥の小さな村で起きた、狼男と美女の話。とだけいうと、トワイライトシリーズを想像してしまうが、そのシリーズで最も完成度が高かったと思われる1作目の監督を担当したキャサリン・ハードウィックが本作の監督を務める。お蔭で、薄暗くて、どこか重たい雰囲気のある村や、人狼の描き方などはお手の物といった感がある。

だが、本作はストーリーを織りなす要素が複雑だ。ファンタジーあり、ラブストーリーがあり、そしてサスペンスがある。100分という比較的短くテンポ良く進む枠の中に収めたのはとても評価したい。しかし、その3つの要素の内、ストーリー展開上、重きを置かざるを得ないのがサスペンスの部分であり、ヴァレリーが駆け落ちしてでも村を出たいというラブストーリーの部分が弱かった感がある。従って、アマンダ・セイフライドの魅力も全部は生かし切れてなく勿体なかった印象だ。

この辺がラブストーリーにフォーカスしたトワイライトとは決定的に違うところではあるが、作風としては面白いので、できるだけ前向きに評価したい。

ただストーリ上、どうしても納得がいかないのがラストシーンだ。是非ヴァレリーにも同じ道を進んで欲しかった。監督のキャサリンの意向なのか、はたまたアマンダの女優イメージのせいなのか、色々と縛りはあるとは思うが、駆け落ちまでしようと誓い合った二人なのだから、何があっても同じ道を進んで欲しかった。あおの状況では、まだリカバれたはずだと思うのだが・・・。いずれにせよ、最後の最後でこれは大きな減点だろう。

本作では、若手も起用されていて、ピーター役のシャイロー・フェルナンデスやヘンリー役のマックス・アイアンズは、まだそれほど出演も多くなく、見事チャンスを掴んだ格好だ。今後の活躍に期待したい。

総評だが、前述のラブ・ストーリーの弱さはあるものの、テンポも良く、適度なサスペンスのスリリング感が有りながらも概ねリラックスして楽しめる作品になっている。ただやはり気になるのはラストシーンだ。ここで評価が二分する事になってしまっているかもしれないと思うのはワタクシだけだろうか。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆

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