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映画レビュー 「ピラニア3D」

ピラニア3D  原題:Piranha 3D

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

78年の「ピラニア」をアレクサンドル・アジャ監督が3Dでリメイク。アメリカ南西部の湖を舞台に、進化したピラニアの大群が、バケーションで遊びに来ている若者に容赦なく襲いかかる。

「ウェット・Tシャツ・コンテスト」が行われる観光地ヴィクトリア湖。ここでは沢山の若者がその余暇を楽しんでいた。その裏側では、老人が湖で行方不明になってしまい、その調査を保安官のジュリー(エリザベス・シュー)は始めるが、そこからピラニアに関する事実を知る。一方、自宅で留守番をしているはずのジュリーの息子ジェイク(スティーブン・R・マックイーン)は約束を破りポルノ撮影のバイトのため湖に出かけてしまうのだが・・・。

もう本作は、余計な解説など全く必要が無い、単純なエロとグロを楽しむだけのおバカムービーとしか言いようがない。ただし、普通のエロ・グロではなく、「やりきった」感でいっぱいの作品だ。加えて3Dにより、本当にバカバカしさ全快(良い意味で)である。

今までのこの手のエログロ作品は、大抵中途半端で、それも一部しか見所が無いような作品が多かったが、本作は全編に渡りこのノリなので、高い要求値にも応えるだろう。というか、逆にそれしか見所が余り無い。

当然、エロそして容赦ないスプラッター、飛び散る血しぶき、内臓、そしてチ○コなどこの手が嫌いな人は絶対に観てはいけない。

上品さの欠片もなく、ただやりきった感がいっぱいの作品。自分の趣味と良く相談してから鑑賞するか決めて頂きたい。

評価:★★★★★★★★☆☆

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映画レビュー 「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」

アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!  原題:The Other Guys

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

安全志向のデスクワーク好きな刑事と、熱血漢で空回り刑事がコンビを組み巨大な悪に立ち向かっていく痛快アクションコメディー。主演は異色のウィル・フェレルとマーク・ウォールバーグ。監督はアダム・マッケイ。

ニューヨーク市警のヒーロー刑事に焦りを感じるテリー(マーク・ウォールバーグ)は、デスクワークばかり好む相棒のアレン(ウィル・ファレル)のお陰で活躍できず、いつまでたってもアザー・ガイズ(その他大勢)のまま。しかし、ヒーロー刑事の殉職により2人にチャンスが回ってくる。ついに現場に出たアレンは、ビル建設申請書類の不備の取り締まり。全くテンションの上がらないテリーだが、この事件を切っ掛けにより大きな事件に巻き込まれていくことに・・・。


これぞアメリカン・コメディといった内容の仕上がり。凸凹コンビで、犯人を逮捕するも敢え無く釈放、そして非合法で捜査を開始し大騒動に。ストーリー展開は典型的ではあるものの、キャラクタの設定で笑いを取っていく流れだ。特にアレンは刑事なのに、デスクワークばかり好むのだが、その理由や、彼が何故か超美人からモテまくるなど、その設定や風貌からは似つかわしくない設定で笑いを取っていく。

一方のテリーも曰くつきの過去を持った刑事で一癖ある設定だが、どちらかと言えば、アレンの笑いのトリガー役と言った方が適切だろう。

確かに面白いことは面白いのだが、笑いの一つ一つがそれほど大きくなく、個人的には爆笑の域まで達しなかったのが残念だ。アレンのボケはかなりの頻度であるのだが、そのどれもが小粒で、そもそもストーリーの設定自体がかなり現実からかけ離れていることもあって、笑いのボケも「ワザと」感を強く感じてしまった。この笑いこそが本作の命の部分であり、期待値も結構高い所に置いていたので、少々残念な結果となってしまった。

出演陣は殆ど主役の2人だけを見ていると言っても過言ではないくらいなのだが、そんな中で、アレンと妻のシーラ(エヴァ・メンデス)が仲直りをするために、婆さんを使って伝令するシーンは、古臭くも新しくお気に入りのシーンだ。

肩の力を抜き、気楽に楽しめる娯楽作を求める人にはうってつけの作品である。

評価:★★★★★★☆☆☆☆

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映画レビュー 「シャンハイ」

シャンハイ  原題:Shanghai

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

日米開戦前のシャンハイを舞台にし、複雑に絡み合った人間模様を描くヒューマンストーリー。ジョン・キューザック、コン・リー、チョウ・ユンファ、渡辺謙、菊池凜子ら豪華出演陣が特徴だ。監督は「すべてはその朝始まった」のミカエル・ハフストローム。

1941年日米開戦前夜の上海、その町は列強各国に支配され町が分割される異様な雰囲気を醸し出していた。そんな中、アメリカの諜報員であるポール(ジョン・キューザック)は謎の死を遂げた親友であるコナー(ジェフリー・ディーン・モーガン)の死因を探り始める。最もコナーの死に近いであろうアンソニー・ランティン(チョウ・ユンファ)に近づくポール。そのアンソニーの線上に、アンソニーの妻であるアンナ(コン・リー)そして日本軍情報部のタナカ(渡辺謙)が浮かび上がり、複雑な人間模様が絡み合っていく・・・。

豪華な出演陣だけでも十分気になる本作、しかしストーリーラインの方向性がイマイチでラストはガッカリしてしまったというのが正直な感想だ。

出演陣の豪華な本当に豪華な顔ぶれであり、各人の演技は言うまでもなく素晴らしいものだったのは間違いない。特にコン・リーの妖艶で裏の顔を持つ女は絶賛しても良いだろう。

各役者は脚本に沿って100%の力を発揮したのは間違いない。がストーリーというか、監督は一体何を主眼に置き、何を観客に見せたかったのかがラストシーンで一気に分からなくなってしまった。序盤から終始サスペンス的な展開で、恋愛感情を交えながら一体最後はどんな展開が待っているのか(普通に考えれば真珠湾攻撃かと想像する)と期待は膨らむが、ラストに待っていたのは、あれほど冷酷だったタナカの裏の顔、加えてポールとアンナの恋愛関係が描かれるという、歴史・政治色が強かった中盤以降までとうって変わった展開に少々面喰ってしまった。

確かに、英米、日本、レジスタンス、様々な要素が重なり合った複雑な街で、様々な陰謀が企てている連中であっても、やはり彼らも人間。最後は男と女に行き着くというのは理解できなくもない。が、あまりにも手のひら返したかの様にストーリーのトーンが変わってしまい、拍子抜けしてしまった。後半前までのサスペンス色が余りにも強すぎるのが全ての原因だろう。例えばあれ程までに皆がスミコ(菊池凜子)に固執したら、彼女が何か隠していると思うのは必然だろう。しかし実際はタナカの愛人でしかなかったという・・・。

個人的にはキャストがどんなに素晴らしい演技をしていたとしても、この展開は全てを無駄にしてまうに値すると感じてしまった。できることならば、本格歴史サスペンスに脚本を全て書き直して、同じキャストで観てみたいものだ。

評価:★★☆☆☆☆☆☆☆☆

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映画レビュー 「七つまでは神のうち」

七つまでは神のうち

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【公式サイト】 【allcinema】

三宅隆太監督による、失踪事件を題材としたサスペンス・スリラー。予告編ではホラーを予感させるのだが、実は純粋なホラー要素は抑えられており、どちらかというとスリラーの要素の方が強い。主演に日南響子、共演に飛鳥凛、藤本七海、霧島れいか。

繭(日南響子)は10年前の事件がトラウマで、教会に通い続ける日々。ある教会の帰り道、手足を縛られた少女を乗せたワゴン車を発見する。父親と共に追跡するものの、父は殺害され繭も誘拐されてしまう。一方、娘が誘拐されてしまう夢にうなされていた真奈(霧島れいか)は夢が現実化してしまう。時を同じくして、廃校で撮影する女優の麗奈。彼女は森に迷い込んでしまう。この関連が無い様見える事件がやがて1本に繋がっていく・・・。

いきなりネタバレ気味になってしまうが、先にも書いた通り、ジャンル的に予告編から想像するジャパニーズ・ホラーではなく、サスペンス・スリラーだ。ここを踏み外してしまうと、評価が全く異なったものになってしまう。確かにホラー要素は有り、キーになっているはものの、本質はサスペンスであるため、そこを期待して観に行くと評価がだいぶ変わってきてしまうので注意が必要だ。

本作はオムニバスとまでは行かなくとも、繭、麗奈、薫、そして真奈のタイムラインがそれぞれ描かれ、最後に一つに交わる構図になっている。ただ、このタイムラインの時系列が真奈とそれ以外の者が違うので、少々分かりづらい。例えば、繭の父親を襲ったのは何だったのかなど、深く考えていると話に置いて行かれてしまうので、そこは割り切って観る配慮が必要だ。最後になれば完全にクリアになるのでそれまで我慢することを推奨する。

タイムラインのアイデアなど面白いのだが、とにかくこれらの我慢を強いられること多いのが難点だ。初見の場合、どこまで我慢して見続けられるかが評価の分かれ目でもあると言っていい。

キャラクタは日南響子を初めとし、霧島れいかなどとても魅力的なキャラクタが揃っているもの、やはりストーリーラインの分かりづらさでスポイルされてしまい、いささか消化不良に陥ってしまった。

個人的にはホラー的なサスペンスのテイストも良く出来ていたと思うし、日本のホラーらしい雰囲気も織り交じっており好印象なのだが、再三繰り返している分かりづらさと、所々起きる矛盾で台無しになってしまった感が否めない。各シークエンスを出す順番を少し変えるだけでも大きく印象が変わるだろう。素材がよかっただけに勿体ない。

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆

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映画レビュー 「東京公園」

東京公園

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【公式サイト】  【allcinema】

カメラマン志望の青年が、ひょんな事からある男の依頼を受け、その妻の行動を隠し撮りする事を通じ、周囲の人とのふれ合いやその関係を温かく浮き彫りにしていくヒューマンドラマ。主演は三浦春馬、共演に井川遥、小西真奈美、榮倉奈々。

今は亡きカメラマンの母親を持つ大学生の光司(三浦春馬)は、公園で家族写真を撮っていたある日、一人の男から「いつも公園を散歩している子連れの女性を撮影して欲しい」と依頼される。光司は依頼通り撮影を続けるが、姉の美咲(小西真奈美)に話すと何故か機嫌が悪くなってしまう。自分にも他人にも鈍感な光司は、その事を富永(榮倉奈々)に相談するのだが・・・。

重要なシーンでは極力セリフを絞り、その雰囲気で、夫婦の絆や、三角関係の秘めたる想いを存分に描いているハートフルな作品。この空気感は最近ではなかなかお目にかかれないとてもほのぼのしたもので、見るだけで切なくもなり、心が温まる秀逸なものだ。

ストーリーは初島隆史(高橋洋)の光司への妻の撮影依頼が切っ掛けとなり、夫婦愛を取り戻していくパートと、血の繋がらない姉の美咲の光司への秘めた想いと、富永の三角関係の2つのパートで構成される。この2つのパートの繋がりが、とても自然に見えるも、実はそれぞれのキャラクタの感情の起伏など、実に良く計算されていて心地良いのだ。

また、幾つか無理目な設定がある、例えば先の血のつながってない姉が弟に恋をするのもしかり、光司が親友と同居しているのかと思えば幽霊だったり。全体の暖かくもヌルい雰囲気に、いい感じのスパイスとして調和している。今、このレヴューを書いていて実感したが、この作品の最大のポイントはそのバランス感だろう。

加えて、舞台は東京だが公園巡りがメインとなるため、その緑の多さや都会の中のオアシス適な雰囲気を感じ取れるのもポイントだ。これは都会、それも東京の公園ならではだろう。

キャラクタで着目すべきは何と言っても小西真奈美と榮倉奈々の2人だ。この2人の雰囲気が作品の雰囲気決めていると言っても過言ではない。小西真奈美のどこか影のある女の演技は最早十八番と言っても良く、光司と向き合うシーンではその思いの深さに思わず息をのんでしまう。一方、榮倉奈々は明るくちょっと寂しがり屋な女の子の役柄だが、彼女の笑顔とちょっと背伸びした上から目線の口調にグッと来てしまった男性も多いのではないだろうか。

実際鑑賞する前までは、正直もっとグダグダ感の強い作品かと思っていたが、実際は静かながらもハートフルで練られた作品という印象だ。強いインパクトは流石に無いものの、日頃の喧噪に飽き飽きしているひとにとっては、良い癒やしになるかもしれない。

評価:★★★★★★★☆☆☆

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映画レビュー 「マイティ・ソー」

マイティ・ソー  原題:Thor

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

日本人には馴染みが薄いが、アメリカではメジャーなアメコミ・ヒーローもの。息子の自分勝手な粗暴に業を煮やした父親が、神の世界を追放し地球に送り込まれた男の物語。地球人との生活を通じ、様々な事を学ぶと共に、神の世界の危機に立ち向かう。浅野忠信のハリウッドデビュー作。

神の世界の最強の戦士ソー(クリス・ヘムズワース)は、その己の強さから傲慢さから父である王の怒りに触れ、能力も奪われた上に地球へ追放されてしまう。しかし地球で出会ったジェーン(ナタリー・ポートマン)に助けられ、人との繋がりの大切さを学んでいく。同時に王位継承を企てる弟のロキ(トム・ヒドルストン)による刺客がソーの元へ送り込まれるが・・・。

キャラクタ設定やストーリーなど特筆するべき内容が無く、非常に典型的な内容だ。子供や、原作に子供の頃ハマった大人じゃないと楽しみ切れないのではないだろうか。原作については日本では全くと言っていいほど(少なくともワタクシはこの映画を通じて原作を知った)ポピュラーではなく、どれほどアメリカ人を魅了してきたのか、しているのか分からない。従って、日本の大人がいきなり観ても楽しめない、というか物足りないのは致し方ない様に感じる。

神という設定ながらも、ソーの武器はムジョルニアと呼ばれるハンマーで、このハンマーの力を引き出せる事が特殊能力なのだが、所詮ハンマーなので、それ程期待もできない。というか、戦闘シーンが地味過ぎる。一番派手なのがソーのハンマーで、凝ったアーマーを着てる割に武器が地味すぎて凄さが伝わってこない。武器のバリエーションを変えるなど、原作ファンには許されない事なのかもしれないが、映画作品としてみたら今一歩だ。それほどソーの強さがひしひしと伝わっては来なかったからだ。それが本作の全てではなかろうか?

また本作でハリウッドデビューとなる浅野忠信だが、その扱いは酷いものだった。台詞の多さやクローズアップのされ方など、それは完全に舐められてると言っても過言ではない。この作品を踏み台にして、さらなるステップアップをして行って欲しいものだ。

評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆

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映画レビュー 「ヒックとドラゴン」

ヒックとドラゴン  原題:How To Train Your Dragon

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

「リロ&スティッチ」のクリス・サンダース&ディーン・デュボア監督による、少年とドラゴンの関係を描いたファンタジーの傑作。弱虫なバイキングと傷ついたドラゴンの間に、普通では有り得ない友情が芽生え、奇跡を起こしていく。

バーク島に住むバイキングは、長い間村を襲うドラゴンと闘い続けており、ドラゴンに勝つ事こそが、バイキングのステータスとなっていた。彼らのリーダの息子であるヒックは、父親とは正反対な貧弱な弱虫な少年だったが、ある日自分もドラゴンを倒すことを夢見ていた。そんなある日、自身の発明した武器で傷つけて飛べなくなってしまった、最も危険ナイト・フューリー族のトゥースと出会う。次第に心を通わせ、ドラゴンは危険な生き物では無いと気づき始めるのだが・・・。

手放しで称賛できる作品だ。ストーリー、構成、メッセージ性、キャラクター全てに於いて完璧に近い作品だ。子供向けというよりかは、むしろ大人が観た方が良いではないだろうか。今までの固定観念的な見方から、ピュアに本質を見る事の大切さを教えてくれるだろう。あまり書くと説教地味てしまうし、観れば必ず気づかせてくれるので深くは書かないが、行動の裏には必ず理由があるということだ。

またもう一つのポイントは、ヒックとトゥースが共同作業をするということだ。キャッチコピーにもある様に、今までは絶対に交わらない2人が、今までの概念を捨て接することで、互いの本質を理解し、それぞれに欠けているものを補完できている。その結果として、共同作業による飛行が成立し、そこから人間とドラゴンの関係修復が始まる。単に何らかを通じて意思疎通するだけでなく、共同で作業するということが、こんなにも互いの関係を深めるのに重要な事だと改めて気づかせてくれる。

正直なところ、この作品で描かれている重要なメッセージは現代社会の大人に全て欠けていることばかりだ。人と接する際に、偏った視点でその人を見ていないか?その人が取る行動の裏の真の目的が把握できているか?非常に身につまされる思いだ。

何はともあれ、必見の作品である事は間違いない。劇場で見れなかったことを非常に後悔している。

評価:★★★★★★★★★

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映画レビュー 「リセット」

リセット  原題:Vanishing On 7th Street

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

ある日、人々が突然姿を消し、全てを闇が覆っていく中で、生き残った4人の男女がサバイバルを続けるパニック・ミステリー。主演はヘイデン・クリステンセン

デトロイトの夜、突如停電が発生し、その闇に呑まれる様に人々が突如として姿を消した。その闇は徐々に勢力を拡大し、停電の復旧はおろか、日照時間まで減っていく事態に。運よく生き延び、街を彷徨っていたたルーク(ヘイデン・クリステンセン)はネオンがこうこうと点くバーに辿りつく。このバーで数人の生存者と出会ったルークは、脱出を試みるのであったが・・・。

監督か脚本家か分からないが、恐らく取っ掛かりは「もし光が無くなったら・・・」的な発想でからスタートして、勢いで作り上げてしまった様な内容だ。この闇に正体が何なのかさっぱり分からないものの、突如として人が姿を消し、ルークが難を逃れさあこれから!と思うと、否が応でも期待値は上がる。しかし、その後の流れがとにかく論理的でないというレベルでは無く、完全に破綻していると言わざるを得ない。

加えて、物語のラストに登場する、「CROATOAN」という言葉。これは16世紀に突如人々が消え去ったロアノーク植民地に残されたものと同じだ。制作陣は、現代版ロアノークの謎を作りたかったのかもしれないが、それにはあまりにもプアな内容だ。

特に闇に襲われるフラグだ。とにかく光るものを持っていれば良いらしいのだが、懐中電灯やクルマのバッテリーも消費を促進する特殊能力?があるらしく、ことごとく電池切れになる。が、少女が持っているものと、ルークが探し出したクルマだけは何故か問題が無い。

生存者たちも、いくら恐怖に襲われていると言っても、自らピンチを作り込む様な行動を取るため、観ていて非常にイライラしてしまう。極めつけはラストシーンだ。結局生き残るのは少年と少女の2人。その2人が白馬に乗り、何があるか分からないシカゴに向かう。少女が寝泊まりしていたのも教会であったので、この2人が人類の新たな始まりとても言おうというのか。

とにかく観ていてイライラするのである。逆に細かい事は抜きに雰囲気だけ楽しむ様な見方をする方には、そこそこ楽しめる作品かもしれない。

評価:★★☆☆☆☆☆☆☆☆

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映画レビュー 「(500)日のサマー」

(500)日のサマー  原題:(500) Days Of Summer

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典型的な恋する青年と愛を信じない女性の500日に渡る恋愛の記録を綴った、ロマンティックコメディ。主演は「BRICK ブリック」のジョセフ・ゴードン=レヴィットと「ハプニング」のゾーイ・デシャネル。監督は新鋭のマーク・ウェブ

トム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は自社にアシスタントとして入社してきたサマー(ゾーイ・デシャネル)に一目ぼれしてしまう。彼女と話す切っ掛けを掴んだトムは次第に親密になっていく。しかしサマーは「付き合う」ことを拒否しカジュアルな関係を望む。それに応じたトムはよりのめり込んでいくのだが・・・。

内容を文章で書いていくと、それ程特徴の無いストーリーかもしれない。しかし、トムの目線で描かれたストーリーを、あえて時系列を崩し、トムの心境を際立てせつつもしっかり論理性を保っている構成が素晴らしい。

この手のストーリーは時系列で流されると退屈になり、かといって変わったことをするとリアリティが薄れてしまい、現代においては難しいジャンルの一つだ。これをトムという喜怒哀楽のハッキリしたキャラを使いつつ、時系列を再構成し、平べったくなりがちなストーリーに上手く緩急が付けられている。これはエターナル・サンシャインにも通じるところがあり、どちらもPV出身の監督だ。あくまで主観だが、PVは1曲5分程度の長さの中に、魅せるものが必要で、しばしば関連性の無いシーンが連続したりするものの、最終的にはまとまっている。この感覚が双方の作品にも適用されているのではないだろうか。もちろん映画ではもう少し整理がされるものの、話が飛んでいるように見えて実は繋がっている、だからより深く感情移入できてしまう。恐らくこの様な流れだと推定する。


本作はポジティブ、ネガティブ双方の意見を耳にするが、ワタクシは断然ポジティブに感じた。運命というものが本当にあるかもしれない、またそれは単に本人の思い込みかもしれない。しかし、その瞬間起きたことを運命と考え行動する勇気をこの作品は教えてくれた気がする。それがパートナーに分かれを告げる事になっても笑顔で別れられるならそれでも良いじゃないかと。

主演の2人の熱演はもはや語る必要も無いだろう。本作は必ず押さえておきたい秀作だ。

評価:★★★★★★★★★☆

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映画レビュー 「ミザリー」

ミザリー  原題:Misery

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【allcinema】  【IMDb】

ベストセラー作家が事故で負傷してしまい、彼のファンと名乗る女性に助けられたは良いが、次第に彼女の狂気が浮かび上がってくるスリラー。本作でキャシー・ベイツはオスカーの主演女優賞を獲得している。

人気作家のポール(ジェームズ・カーン)は、いつもの山奥のホテルでの執筆活動を終え、その帰宅途中に吹雪に合い、崖から転落してしまう。ちょうど通りかかったポールのファンというミザリー(キャシー・ベイツ)は彼を自宅まで運び込み、動けないポールの看病をする。しかし、徐々に彼女の狂った一面が見え始め・・・。

古い作品ながらも、何故か見返したくなり鑑賞。観る度に思うのは、とても登場人物が少なく、8割方のステージがミザリーの自宅という限定された状況にも関わらず、全く飽きさせないどころか、どんどん興奮度が上がっていくことだろう。ポールが動けないという状態を上手く使い、行動範囲の狭さを上手く使った結果だろう。

そして毎回同じ部屋が舞台であるにも関わらず、ミザリーの態度や表情が毎度違いが、その部屋の雰囲気をも一変させるくらい影響力が大きい。彼女の態度に連れられて、次第に看病から監禁事件へ変貌していく様は、もし自分がポールの立場であったらと思うと考えただけでゾッとする。

その大きな影響力を持ったミザリーは、ある意味、ジェイソンやフレディなどの様々なホラースターよりも末恐ろしい。それは何とも無い時と、狂っているときのギャップがあまりにも大きいからだ。常に恐ろしい存在は多少慣れてくるものだが、ここまでギャップが大きいと観終わるまでに慣れることなど到底できない。キャシー・ベイツが主演女優賞を獲ったのもうなづける。

また、本作を盛り上げている要素の一つに痛い描写がある。動けなくさせるためにそこまでやるか?とも思うが、何の躊躇も無くハンマーを振りぬく様は圧巻だ。

今観ても、全く見劣りしない名作。スリラー好きで未見の方は必見の作品だ。

評価:★★★★★★★★☆☆

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