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映画レビュー 「THE GREY 凍える太陽」

THE GREY 凍える太陽  原題:The Grey

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

アラスカでの飛行機墜落事故を舞台にしたサバイバルロードムービー。野生動物から作業員を守るハンターの仕事をしていたオットウェイ。休暇で戻ろうとして乗った飛行機が極寒のアラスカで墜落してしまう。襲い来る狼と闘いながら生存者と共に助けを求め移動を始める・・・。主演リーアム・ニーソン、監督ジョー・カーナハン。

出演者、とはいってもすぐ分かるのはリーアム・ニーソン位なのだが、彼らを観るだけの作品としてならば出ずっぱりなので満足だろうが、全体を追うとなかなか厳しいものがある。

ストーリーの一連の流れは良く分かるのだが、全てが淡々と流れる印象なのだ。起きている事象はなかなか大変な事ばかりだとは思うのだが、一番欠乏しているのは各登場人物から、湧き出る様な生きる意志がそれほど感じられなということだ。

殆どリーアム・ニーソンの言うがままに行動し、順調に一人、また一人命を落としていく。もちろん内輪もめもあるが、彼を信頼しきっているの分からないがとにかく従順過ぎて、悪く言えば予定調和的な展開になってしまっているところで興ざめしてしまった。

死ぬかもしれないと感じている人間はもっと必死で冷静になんていられないものだろう。最近の作品だと「エッセンシャル・キリング」や雪山で取り残された「フローズン」などでは、生き抜くための緊迫感や焦燥感が滲み出ていたが、本作ではこれらが殆ど感じられない。

生きる意思の取戻し、生に対する執着心は、終盤で大きなブレークスルーをするのだが、どうも付け焼刃的な雰囲気だ。ここがテーマなら道中でじわじわ来てるものがあるだろうから、そこを掘り下げて、リーアム・ニーソン自身がじわじわ追い詰められる心境を描いた上で、終盤に繋げて欲しかった。(あるといえばあるのだが、寒さで良く表情が分からないし、終盤まで仲間の死はそれほど重要視されていない様に見える)

こうなると細かい所に目が行ってしまう。リーアム・ニーソンの頬の傷の大きさが変わったり、爪の周りは汚れてるのに爪先は綺麗だったり、顔出しまくってるのに凍傷にならないとか、どうでも良い所なのだが。

評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆






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映画レビュー 「アベンジャーズ」

アベンジャーズ  原題:The Avengers

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

国際平和維持組織シールドで研究中だった四次元キューブがロキに奪われ、地球は侵略の危機に陥る。事態を打破すべく、長官のニック・フューリーはヒーローを集めた“アベンジャーズ”を結成する。しかしなかなかまとまらないチームをよそに、ロキの地球侵攻着実に進んでしまう・・・。主演はロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、サミュエル・L・ジャクソンなど。監督はジョス・ウェドン。

ついにこの日がやってきた!という感じである。MARVELのスーパーヒーロー大集結なお祭り映画である。日本で言えば仮面ライダー大集合!やウルトラ兄弟全員集合!といったところであろう。これらのヒーローが大暴れするのだから期待は高まるのである。

予告からアイアンマンが一番活躍するのかと思いきや、全員がほぼ万遍なくと言って良いくらい活躍し、それぞれに重要な見せ場が用意されているのがとても憎い。この手の作品って活躍する者が偏る傾向がある中で、それぞれの観客の思い思いの御贔屓キャラがしっかり活躍するのだから堪らない。

さて、語りだしたらキリが無さそうなので自身のお気に入り絞って、簡潔に終わるとしよう。ワタクシのお気に入りは「ニック・フューリー」なのである。長官という立場で、皆を指揮するとても重要なポストにつき、冷静に的確な命令を下しながらも、どこか胡散臭さいうか、裏が有り、不意に的に寝返りそうなあの雰囲気がたまらない。本作でもその辺は十二分に描かれていた。今までアイアンマンで登場したがアクションシーンは無かった。しかし今回はロケットランチャーをぶっ放すなど、活躍も見られる。

もっと細かい所、例えば、アイアンマンのスーツはバージョン・アップでどう変わったのか、とかハルクはどうやって自制心を持てるようになったのかだ。突き詰めていきたいのだが時間も無いので誰かに任せるとしよう。

鑑賞前に、マイティ・ソーは最低限観ておくことをおススメする。これを観ておかないと侵略者側(ロキ)のバックグラウンドが分からず、地球侵攻が唐突に思えるからだ。それどできればIMAXでの鑑賞をおススメしたい。3D効果というよりもスクリーンの中に入り込む感が段違いだからだ。

評価:★★★★★★★★☆☆








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映画レビュー 「桐島、部活やめるってよ」

桐島、部活やめるってよ

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【公式サイト】  【allcinema】

学園ヒエラルキーのトップに君臨する桐島が突然バレー部をやめる。その波紋は、彼の近くを取り巻く生徒たちから、今まで無縁だったヒエラルキーの下位である映画部まで広がっていく。主演は神木隆之介、共演に橋本愛、大後寿々花。監督は吉田大八。

ステレオタイプな学園ヒエラルキーが描かれているが、学園ヒーロー vs オタという構図ではなく、全部の階層の人間が登場し、それぞれが普段抱いている想いを、桐島を切っ掛けにして見つめ直す。中でも何かに打ち込んでいる人の強い想い、反面、なんとなく楽しければ良いや的に流されていく者の虚無感が最大のポイントだろう。

野球部と映画部、ヒエラルキーで言うと全然違うポジションに位置する。しかし彼らの根底に持っている想いは同じなのだ。自分の夢は叶わないと思ってる、いや確信していると言っても良いだろう。しかし彼らは諦めないのである。今、青春のその瞬間を自分が愛する活動に全力で捧げるのだ。たとえそれが叶わない夢だと知っていながらも、現実の世界で自分を信じ生き続けていなかければならないのだ。

最も心を打たれたのは野球部だ。夜の素振り、マラソン、ドラフトに賭ける期待。叶わない夢を一心不乱で追いかける。認めたくない現実が来る瞬間を振り払うかの様にバットを振り続ける。野球部も映画部も分かっているのだ、その夢が叶わないことを。それでも彼らはやり続ける。これこそが人の信念であり、美学なのではないだろう。

ただそう頑張ってもがき苦しんでる人は、自分が気付いていなくても誰かがそっと見ていてくれるものだ。どこかで支えてくれる人がいる。そういう連鎖的な部分が良く描かれていると感じる。

一方でオールマイティな帰宅部の連中は、何かに打ち込む事もなく流されて行く中で、菊池だけは映画部に触発され、自信の虚無に気づく。彼らもはたから見れば何の苦労も無く何でもできる連中の様に思えるが、内心は葛藤があるのだろう。ワタクシは完全にナードというかギークに属していたので、こういった連中の気持ちは良く分からないが、今になってそういうこともあるんだと気づかされた。

同じ日の各登場人物視点でオムニバス的に描かれるので分かりやすい構成になっている。各人のエピソードが、最後に物語が合体するので要領なのでダラダラしないし、良いテンポ感が生まれている。

しかし問題は観客のターゲットだ。高校生が主役の学園青春物語というと、ターゲットはどうしても同年代になりがちだと思うが、内容的に、大人になって人生の荒波にのまれ、自身の過去を懐かしんで振り返る事が出来る年代でないと、共感が得られないのではないだろうか。映画部や野球部側でも良い、帰宅部でも良い、とにかく自分をそこに投影できるかどうかがポイントだ。劇場でも感じたのだが、ティーンエイジャーには、一生懸命取り組む人の姿は全て笑いになっていた。つまりダサイと感じているのだろう。多分彼らには桐島が登場し、もっと分かりやすいストーリーが必要なんだろう(そういう不平を随分耳にした)

評価は絶賛したいところだが、高校生が取る行動が大人の考えた、思考を持った高校生なのだ。青春群像劇に見えて、実は大人が回想した高校生活になっているところがポイントなのである。狙ってやってるあざとさを受け入れられるかどうか、ワタクシはちょっとマイナスした。

評価:★★★★★★★★☆☆





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映画レビュー 「テイク・ディス・ワルツ」

テイク・ディス・ワルツ  原題:Take This Waltz

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

ライターのマーゴと料理レシピ本を執筆するルーは5年目の結婚生活を送っていた。子供をつくる、つくらないを始めとしてすれ違いが生じる中、マーゴはダニエルと出会い、惹かれてしまう。揺れ動くマーゴの心はどこに向かうのか。主演はミシェル・ウィリアムズ、共演にセス・ローゲン、ルーク・カービー、監督はサラ・ポーリー。

女性監督の数少ない作品。テーマ自体は、結婚したらエサをあげない男に対する女性側のフラストレーション、と夫に対して気持ちが離れてしまった妻側の想いを描く。映画サイトを読むと不倫とあるが、実際は不倫には至っておらず極めてプラトニックな展開である。

マーゴの行動を巡って大きく意見が分かれるだろう。マーゴの期待に添えないルー側を非難しマーゴを擁護する側と、幸せに渇望し、それが感じられなくなるとじわじわと(その気が無くても)ルーを追い詰めて相手の逃げ場を無くすやり方を非難する側だ。

この作品は正直タチが悪い。とても静かな作風に反し、内容に救いようがないのである。ブルーバレンタインはまだ互いの感情をぶつけ合い、カップルの話になっていたが、本作ではそれもなく、幸せ渇望症(この時点で苦しい)のマーゴが完全に気持ちが離れてしまい、しかも最後はルーに首を縦に振らせるというそのやり方に憤りを感じてしまう。

女性監督なのでもう少し女性視点で描かれるのかと思っていた。もしこれが女性視点で、皆こうありたいのだと思っているのだとしたら恐ろしい。常に幸せでありたいのは誰でもそうなのだが・・・。

ストーリーの中の切っ掛けの一つに、子供をつくるかつくらないかという問題が登場する。毎度この問題は登場するが、やはり絶対に無くならない永遠のテーマなのだろうか。

表現の仕方に好き・嫌いがはっきり分かれそうだ。一言でいうと「おしゃれすぎる」のである。予告でも流れてる遊園地のシーンはどこか「ドライヴ」臭がするし、離婚においても生々しさが全くと言って良いほどなく、全てに於いてクリーンな印象なのだ。クリーンに見えれば見えるほど、マーゴのやり方がダーティに見えてきて仕方ない。

ラストシーンの解釈は観た人同士で語って頂きたい。「理想を突き詰めるとこうなる、結局こうなる」と言う人と「理想はあくまで理想であり妥協して生きていくしかない」と恐らくこの様に二分するだろう。あなたはどちらだろうか?

評価はとても難しい。とりあえずブルーバレンタインと同点にしておく。

評価:★★☆☆☆☆☆☆☆☆





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映画レビュー 「トータル・リコール」

トータル・リコール  原題:Total Recall

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ヴァーホーヴェン監督により1990年にリリースされたトータル・リコールのリメイク。2分化された地球が舞台。工場作業者のクエイドはリコール社の人工記憶を試すと、突如謎の集団に襲われる。しかし、自覚の無い戦闘能力により自力で脱出する。自分が誰なのか、そして裏でたくまれている大きな陰謀とは何のかを突き止めるため敵に立ち向かう。主演コリン・ファレル、共演ケイト・ベッキンセイル、ジェシカ・ビール。監督は「アンダー・ワールド」のレン・ワイズマン。

ヴァーホーヴェン版は、そのぶっ飛んだ世界やシュワルツェネガーの存在感の強いアクションの印象がとても強く、これを抜くのは難しそうに思われ、リメイク版はきっと大ゴケするに違いないと予想されたが、ヴァーホーヴェン版とはイメージが大きく異なるものの、ストーリー、アクションなどしっかり作り込まれている。

舞台は火星ではなくあくまで地球なのだが、面白い構成になっていた。イギリスとオーストラリアの2大陸しか住めず、そこを繋ぐのはシャフトを通り自由落下する乗り物(フォール)だけという無理なく強力な制約条件が生まれている。

他の部分の設定についてはあらかたオリジナルと同じ(と記憶してる)が、決定的に違うのはぶっ飛んだ世界観を一切表現しないようにしてるところだ。お馴染みのおっぱい3つの女はアイコン的に登場するもの、その他の登場人物や建物、乗り物、デバイス全て現在の延長線上に直されていて、徹底的なリアリティ追求路線になっているのである。ここが賛否両論別れるところであろうが、ワタクシはアリだと考える。それは、近未来と言えど地に足がついた近未来であって、鑑賞してすぐにその世界に入り込めるからだ。それがワタクシが常日頃からリアリティと口にする理由でもあるのだが、その点では十分満足してる。それに加え、どこかブレードランナー感を出したいのか雨のシーンなども入っており、この年代のSFへのリスペクトと言った所だろうか。

とここまでは冒頭の心配は杞憂に終わるかと考えた。しかしリアリティ追求には副作用もあり、地味になり易いという事が挙げられる。ここに本作はまんまと嵌まってしまった感がある。コリン・ファレルは単体で観ればアクションのキレも良かったし言うことないのだが、如何せん地味なのだ。シュワルツェネガーの様に居るだけで感じる圧倒的な存在感は無い。地味な世界に地味な主役の組み合わせで、全体のトーンが落ちてる印象だ。加えて映像が終始薄暗いのだ。アンダーワールドの監督なので仕方ない(笑)かもしれないが、これが地味な印象への拍車をかけている。

そのネガを幾分カバーしてるのが鬼嫁ことケイト・ベッキンセイルだ。美貌に加え素晴らしいスタイルを持ちながら、執拗にコリン・ファレルを追い回す。彼女が居なければ正直退屈な作品になっていただろう。地味なコリン・ファレルを差し置いて主役級の働きをした。

全体的に見れば良くできている作品と言って過言ではないのだが、再三書いている通り、とにかく地味過ぎてしまっているのが大きな課題だろう。ヴァーホーヴェン版に対し路線変更したシナリオは大成功と言って良いだろうが、見せ方にもう一工夫必要なのではないだろうか。もしそれが上手くいけば、原作を超えるポテンシャルを持つ力は持っているだろう。

評価:★★★★★★☆☆☆☆





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映画レビュー 「遊星からの物体X ファーストコンタクト」

遊星からの物体X ファーストコンタクト  原題:The Thing

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

82年のジョン・カーペンター監督「遊星からの物体X」の前段に当たるエピソードを映画化。南極大陸で未知の生命体が発見され、アメリカの学者達はノルウェー基地に向かう。その生命体は取り付いたものに変態できる能力を有し、かつ増殖する力も持つ。この生命体を前に隊員たちは・・・。主演は「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」のメアリー・エリザベス・ウィンステッド。監督はマシーズ・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr。

プロメテウスでも書いたのだが、往年のヒット作の前段にあたる部分を後から描くのは非常に難しいと考える。30年も経ってしまっては技術も進歩し、その間に色々な批評も飛び交い、やりたい事が増えすぎている。しかし、そこをぐっと堪えて頑張った感が滲み出ているのは評価できる。

セットなどは当時の作りそのままだし、雪上車や無線などのデバイスもしっかり古いものが使われている。加えて画質はフィルムを思わせるような雰囲気を作り込んでいるように感じられる。一方で、技術の進化の恩恵を受けたものもあり、それはエイリアンとの攻防だろう。エイリアン自体も造形がしっかりしたし、人間が取り込まれた時の中途半端な状態の時もCGやVFXを駆使して作り上げてる。またそれが如何にも人形とSFXでやりました的な印象を受ける作りなのでニヤリとしてしまうだろう。

さて、最も興味があるのはどうやってパラサイトしてる状態を見極めるかだ。これは前作と比べあまりにも稚拙で安易かと思ったが、限られた設備であることと「判別しきれない」という状況を作りだし、サスペクツを残すあたり、ストーリーを膨らませる事に繋がり、実はなかなか良いアイデアなのだと一人感心してしまった。

かなり話の風呂敷を広げてしまい、どうやって前作のオープニングへ続いていくか心配になったが、意外とすんなり繋がって一安心だ。前作も未見の人は、本作からチェックするのも良いかもしれない。

評価:★★★★★★☆☆☆☆





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映画レビュー 「トガニ」

トガニ  原題:DOGANI

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

聴覚障害者学校に赴任した美術教師のカンは、学校内の異様な雰囲気に感じる。生徒の一人から職員が生徒に暴行や性的虐待を行っている事実を知る。何とかしてやめさせたいカンは、人権センターを訪ねる。主演コン・ユ、共演チョン・ユミ、監督は「マイ・ファーザー」のファン・ドンヒョク。

実話がベースで、本作公開後に韓国国内でも改めて事件が見直されるなど、大きな波紋を呼んだ作品である。この内容が事実であるならば(事実なのだが)非常にショッキングであるし、日本においても是非性犯罪者に対する法改正などの見直しをする必要があるだろう。

しかし、どうしても本作で腑に落ちない点が1点ある。これはツイッターでも書いたのだが、日本で言えば中学生~小学校高学年位の生徒が、いとも簡単に法廷に立つところだ。如何に苦しめられていたとはいえ、何をされていたかその歳になれば分かるだろう。そしてそれを公衆の面前で全てを語らなくてはならないプレッシャーは、どんなに精神力の強い大人でも困難なはずだ。それを一番多感な時期の子供が、それ程の葛藤も無く話し始めるのだから肩透かしを食らった気分だ。

監督は起きた事件の内容を優先的に伝えたいと考えたのか分からないが、最終的には大人の判断が優先してしまい、どうにもならない状況が生まれつつも、告白しなければいけないその心境ももっと突っ込んで表現して欲しかった。男の子のエピソードでそれがあるにせよ、やはり話始めが一番大切だとワタクシは思うのである。

とはいえ、あの状況では悪いのは完全に教師側であるため、責められるべきはこちらなのだが。

評価:★★★★★★★☆☆☆






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映画レビュー 「プロメテウス」

プロメテウス 原題:Prometheus

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エイリアンと同じ世界で、2人の科学者を中心に人類の起源を求めて惑星LV-233へ旅立つSFミステリー。プロメテウス号に乗り、未知なる生命体を求めて調査を開始するが・・・。主演は「ミレニアム」シリーズのノオミ・ラパス、共演にマイケル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロン。監督はリドリー・スコット。

ツイッターを流し読みするとポジティブな意見が多いのだが、ワタクシはイマイチな評価である。さすがリドリー・スコットという位、飽きさせないストーリー展開やディテールの描写、いつでも何か起こりそうな演出など作品としては良く出来ているのだが、何かが足りないのである。

その理由は大きく2つある。1つ目はエイリアン・シリーズが持つ閉塞感が薄いのだ。あの閉塞感の中での恐怖こそが最大の魅力だったわけだが、惑星LV-223自体も舞台になるため、それが薄れてしまう。これは本作に何を期待しているかで、この印象も大きく変わってくるのだが、ワタクシは「人類の起源を明らかにする」というテーマは、エイリアンのノリで明らかにされていくのだと思っていたが、その期待は的外れであった。エイリアンシリーズと話は繋がっていても別物と考えるべきだろう。今となって分かっても仕方ないが、だからこそタイトルに「エイリアン」の文字は無いのである。

2つ目は、謎を解くと言いながらも核心の部分に触れておらず、とてもモヤモヤするのである。
①ウェイランド社はどこまでの情報を持っていたのか
②人間が出来たプロセスは分かるが、その理由
③LV-223(本作)とLV-426(エイリアン)の目的の違い
④スペースジョッキーとは何者なのか
これらが主にハッキリしないのだ。続編が予定されているようなので、そちらで全ての謎はハッキリするのかもしれないが、完全にハリポッター7章Part1みたいにフラストレーションがとても溜まる。特に①が分からないと、行動の理由を推定するしかなく致命傷に近い。一つ確かなのはデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)が人体実験を行ったのは、繁殖途中でサンプルを地球に持ち帰るのはこのシリーズのお約束ということだけだ(笑)


登場人物で注目すべきはデヴィッド役のマイケル・ファスベンダー、メレディス役のシャーリーズ・セロン、そしてエリザベス役のノオミ・ラパスだ。マイケルはSHAMEで見せた様な無表情がアンドロイドとしてピッタリはまっていて、ある意味感動を覚えた。シャーリーズ・セロンはとにかく美しい。これだけ(笑)ノオミ・パラスはリプリー同様、強い女を演じきった。シガニー・ウィーバーの様に気の強そうな顔ではないが、ミレニアムシリーズで見せたリスベットしかり、ここ一番の女の強さを見せつけたと言えるだろう。

全ては続編に託す事になり、作風から全て肩透かしを食らった感がある。リドスコは裏切らないと信じたい。

最後にそれぞれのフィーチャー相関が分かりやすい絵を見つけたので貼っておく。転載許可はしっかり取ってあるので、無断転載厳禁です。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆








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