スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




映画レビュー 「デイブレイカー」

デイブレイカー  原題:Daybreakers

00123.jpg

【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

上映館数もそれほど多くないマイナー作品でB級なのかと思ったら大間違い。かなり練られたストーリ展開と斬新な発想、そして何よりも思い切りの良さが功を奏し、なかなかの良作である。

2019年、人類の大半がバンパイアと化した世界を舞台に、人間不足による食糧難をテーマにスリリングなストーリーで描いていくSFサスペンス。人間たちはバンパイアの食糧である血液の供給のために、捕獲、飼育されている。しかし人間数の絶対的な減少から世界的な食糧不足に陥ってしまう。各国が代替血液の開発を急ぐが、成功への道は遠かった。代替血液の研究者であるエドワード(イーサン・ホーク)は事故がきっかけで人間のオードリー(クローディア・カーヴァン)と出会う。彼女から協力を求められ、聞かされた内容とは・・・。

普通のバンパイア作品と言えば、バンパイアがマイノリティだが、本作は完全に人間と逆転してしまってるところが面白い。夜のシーンは全般的に青白い照明が使われ、顔色の悪いバンパイアをさらに白く見せなかなか良い雰囲気を醸し出している。本作はそれだけでなく、その世界観の設定が今までに無くユニークだ。ともすればコメディ的なネタにもなりそうな設定も、他の設定との関連性の持たせ方や全体の雰囲気などを上手く使い、ちゃんとシリアスさを出していたり、バンパイアと人間のコントラストが良く効いていて、相当練りに練ったんだなと感心した。

その良くできた世界をベースに、血液にまつわるストーリーが展開されるのだが、これもかなり作りこまれていて面白い。ワタクシは良くテンポの良さを重視していることを書いているが、この作品はかなり良い部類に入ると思う。主人公にまつわるエピソードを回想シーン的に入れたりするのを良く目にすると思う。それはそれで背景が良く分かるのだが、大した内容もなく、一言説明すれば済むような事だだったりする経験はないだろうか。本作は一切そういうのが無い。全体の流れを重視していて、そのテンポに合わない、でもちょっと説明しておいた方が良い内容は、うまくサラッとした台詞で済ませている。一瞬「ん?」と疑問に思いつつも、理解できるので問題なし、何よりもテンポが崩れないのが素晴らしい。

それと特筆すべきは、その思い切りの良さだ。バンパイアに死に方やむさぼりつき方など、本当に遠慮がなく思い切りやっている。が、その副作用でR15になってしまっている。ラストシーンは少々グロいが、発想が面白く納得である。

難点を挙げるとしたら、少々こじんまりした感がある事ぐらいだろうか。色んな戦いが起きるのだが、どれも小競り合いに見えてしまう。恐らく予算が足りなかった故なのか・・・。

本当にそうかは知らないが、ピーター&マイケル・スピエリッグの兄弟監督がやりたいことを予算の許す範囲で想いっきりやったというのが伝わってくる作品で、あまりお目に掛かれない良作だ。やはりというか、完全オリジナルのストーリーで、ビッグネームの俳優が出演していないと、予算をかけたPRも難しいとは思うが、是非こういう良い作品は埋もれずに頑張ってほしい。

評価:★★★★★★★★☆☆

ご協力よろしくお願いします!
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

関連記事


コメント
コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
http://nomovienolifebynw.blog106.fc2.com/tb.php/123-f1129946
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

2010/12/23/03:54 | そーれりぽーと | デイブレイカー 人類がバンパイヤに取って替わられた世界を描く『デイブレイカー』を観てきました。 ★★★★ アイデアが凄く斬新でついつ見入ってしまった。 そっか、この映画...


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。