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映画レビュー 「ラブリーボーン」

ラブリーボーン  原題:The Lovely Bones

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

原作となる小説をピーター・ジャクソンが監督、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務め映画化された作品。

スージー(シアーシャ・ローナン)は14歳の時に近所に住むハーヴィ(スタンリー・トゥッチ)にレイプ殺人されてしまう。現世と天国の狭間の世界から、自分の死により不和を起こしていく家族が悲しみを乗り越えていく様や、妹を始めとする兄弟が成長する様を見守りつつ、自分の行く末も決断するのだが・・・。

この作品の大きな特徴は、主人公のスージーが殺害され幽霊になった時点で、普通は犯人への復讐、もしくは何とか家族に伝えて犯人逮捕にいきそうなところだが、本作ではそういうことは一切なく、スージーは基本的に現世と天国と狭間から見守るだけ。だがその見守ることで、家族の自分への愛を感じ、自分の行く末を自ら決めることができるようになるという、普通とは一風変わった視点が特徴的だ。

以下完全にネタバレになるのでご注意頂きたいのだが、もう少しその特徴的な部分をかみ砕いていくと、ストーリーテラーは、殺されてしまったスージー、それも金庫に入れられた死体(Bones)だ。彼女は最後までその金庫から出る事は無い。その彼女が家族の和の復活と成長を見守り、その家族は彼女が居なくとも彼女を愛し続ける。互いにそれが通じあえなくても。だからこそ、タイトルが"The Lovely Bones"なのだろう。

正直なところ、このタイトルに込められた本当の意味はネイティブまたは宗教的見識を持ってる人じゃないとなかなか分からないものなのだろうと思う。何度もWikipedia等を読み返し、意味を解説しているサイトなどあったが、ワタクシには前述の様な理解が一番素直だった。何故タイトルの意味から入ったかというと、恐らくここをちゃんと理解できないと、この作品そのものが殆ど理解できないのではないかと思ったからだ。最初からこの位の前知識がないと、正直、登場人物やストーリー、そして彼女が居る世界観など理解しきれないままってしまうだろう。

ここまで理解できて感じたことは、原作を読んだことは無いものの、恐らくこの作品自体が映像化するべきではなく、活字からイマジネーションするべき作品なんだろうということだ。いわゆる行間を読む的なところが多々あるのではないかと思う。それを幾ら幻想的な世界をヴィジュアルで見せたりしてもなかなか埋まらない部分だろう。だからストーリーもあまり入ってこないし、世界観の理解の難しさも伴って、個人的には消化不良の作品になってしまった。

ただ、最後まで観ると切ないストーリーであることは感じ取れるし、特に終わり方はいたたまれない気持ちになる。
リメイクの可能性は無いとは思うが、やりようによっては可能性を秘めているように思う。

ネガティブな部分ばかり書いてきたが、ポジティブな部分もある。最も光っていたのは、ハーヴィ役のスタンリー・トゥッチだ。とてもプラダを着た悪魔でみたスマートさなど皆無で、キモおやじ全開だ。それもすぐその辺にいそうな雰囲気がリアルで怖い。これがポジティブというかは微妙wだが、非常に重要な役だったのでポジティブと捉えて良いだろう。

今回はかなり乱文になってしまったが、その理由は一般的な日本人には完全に理解しようとするのは難しい作品だからだ。しかし、この作品の持つ独特の世界観や、前述のスタンリー・トゥッチをはじめとした各俳優の名演は楽しめ。時間があれば、一年位経った後にもう一度見直すと、また違った感想を持つかもしれない、そんな作品だ。

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆

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