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映画レビュー 「完全なる報復」

完全なる報復  原題:Law Abiding Citizen

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

愛する家族を殺した犯人が、司法取引により裁かれない事に憤りを感じ、全ての関係者に対し復讐を始めるクライム・サスペンス。重犯罪を起こした犯人だけでなく、検事、検察官、裁判官など全ての関係者を巻き込み、アメリカの司法制度に対して挑んでいく。主演は「300」のジェラルド・バトラー。

家族が殺されその復讐をする、と来れば大抵はその怒りの矛先は犯人に向かうところだが、この作品は犯人はおろか、検察側の人間、裁判官、さらには市長までもが対象となり、いわゆる司法制度への問題提起の作品となっているところが目新しい。

引き金となったのが司法取引だ。二人組の犯人の内、「殺人を犯した方」が「殺人を犯してない方」に対して「殺人を犯した」という証言をすることで、死刑から3年の懲役まで減刑されることに端を発する。
このドラマでも良く見る「司法取引という制度。そして有罪に繋がるのであれば、殺人者で捜査に協力し減刑できる矛盾がある法制度。これらについて、その「法」の穴を上手くついて主人公のクライド(ジェラルド・バトラー)が、自分の事件に関わった検察官であるニック(ジェイミー・フォックス)に挑んでいく。

ストーリーとしては、今までのあまり見ない展開でありなかなか興味深い。一番面白い展開は、クライドが早々に捕まってしまうことだ。これから復讐劇が始まるというのに、かなりの初期の段階で捕まってしまうので、その先の展開がどうなるのかハラハラする。

この作品の最大の見どころは、やはりクライドが仕掛けた幾つかの復讐イベントだろう。その全てに時間的制約があるため、観ていて緊張感がある。そして非常に用意周到に準備され、どういうトリックで復讐が行われていくのかを考えずにはいられない。全てが確実に計算され、クライドの手の中で遊ばれていくように復讐が実行される。こういう計算しつくされた計画は観ていてとても美しく面白い。この面白さは、「ソウ」シリーズのゲームに非常に近い。クライドは何度心の中で「Game Over」とつぶやいたことだろう。

しかし随所に不満が残るのが残念だ。クライドは殺しのプロなのだが、そんな彼が裁判で犯人が裁かれるまで待ち続けることがあまり理解できない。そこまでの殺しのスキルがあるならば、さっさと殺しているのではないか。そして何よりも、闇の世界に染まってる人間が、どうしてあんなにも不用意に玄関のドアを開けるのか。クライドが一般市民で、10年の歳月をかけ、地道に努力して準備したのなら理解するのだが、途中でクライドの裏の顔が暴かれたときに、ちょっとがっかりしてしまった。

他にも細かいツッコミどころはあり、若干完成度の低さが感じられるものの、スリリングな展開は楽しめ、良い意味で期待を裏切ってくれた作品だ。ラストシーンはハリウッド的ではあるもの、クライドの微笑みは、まだ世の中捨てたもんじゃないというと示唆するものだろう。

評価:★★★★★★☆☆☆☆

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