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映画レビュー 「人生万歳!」

人生万歳! 原題:Whatever Works

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

ウッディ・アレンが久々にニューヨークを舞台に、年寄りで偏屈な天才物理学者のボリス(ラリー・デヴィッド)とちょっとおバカな田舎娘のメロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)のちょっと不思議な恋愛劇を描くした異色ロマンティックコメディ。

今ではすっかり落ちぶれてしまったボリス。ある夜、自分のアパートの下で田舎から家出してきたメリディと出くわす。行く所が無いとせがまれ、仕方なく家に泊めてやることにする。自分の知識をひけらかし、偏屈なものの捉え方しかしないボリスに、世間知らずのメロディは魅力を感じてしまい、自分の運命の人と思い込み、やがて2人は結婚するのだが・・・

かなり好みの分かれる作品なのではないかと思う。ちょうどソーシャル・ネットワークもマシンガントークだったのだが、ボリスも案外負けてないくらいの皮肉トークを展開する。こんな事を言うと変な風に見られるかもしれないので、少々気が引けるのだが、ワタクシはこのボリスの言い方が凄くストレートに自分に入ってきた。ちょっと投げやりっぽくて皮肉が多いながらも、間違ったことは言って無く、むしろ客観的に分析してるとも言えなくもない彼の喋りっぷりは、劇中全てにおいて繰り広げられ、人生や出来事の違う側面を見せてくれる。確かに皮肉をずっと聞いてると疲れるものの、物事の捉え方が面白く、ワタクシは終始楽しめた。

一方メロディは、着てる服からかなり痛いし、ジョークも通じないがピュアで魅力的なキャラクタだ。たどたどしくボリスの口調をまねる様は非常に好感が持てる。ちょうど、中学生や高校生が年上に憧れるのと同じ感じで、自分に比べ知識も豊富なボリスに惚れ込んでしまう。無理がある設定だと思っていたが、意外にも自然に見えたのが不思議だった。

ストーリーも好みが分れそうな感じだ。根幹が、主に人生におけるパートナーがテーマになっている。それと原題やボリスが何度も言ってたように、「Whatever works」が掛けあわされる。人生において都合の良いものなら何でも、つまりはお互い自分の人生に都合が良ければパートナーも変わる、という事がベースになる。そして、「Life is not paper」という人生なかなか理屈通りにはいかないさという事と合わせて、ワタクシはとても共感できた。

誰でもがある程度のライフプランを持ってると思うが、大抵必ずしも上手くはいかない。そして何とか上手くいかせようともがいてみたり、落ち込んだり、はたまた上手く言ってると言い聞かせて誤魔化してみたり。そういう中で、この作品は肩ひじ張らず生きれば良いと教えてくれる。

作品のストーリー展開は、かなり突飛ではあるのだが、メロディの母のマリエッタ(パトリシア・クラークソン)や父のジョン(エド・ベグリー・Jr.)のシークェンスからも、世間体を気にしたり、なんとか無理してでもやっていこうというよりも、自分の道を生きた方が幸せだというのは理解できる。本作は、皆がハッピーで終わるが、実際はそんなに上手くはいかないし、もっとまじめに生きろという意見もあるだろう。しかし、ワタクシはこういう生き方や考え方をリスペクトしたい。人生は短いのだから。

評価:★★★★★★★☆☆☆

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