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映画レビュー 「あしたのジョー」

あしたのジョー

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【公式サイト】  【allcinema】

もはや説明の必要も無いくらいの名作、あしたのジョーの実写版。アニメ劇場版「あしたのジョー」がほぼベースとなっている。主演の矢吹丈はNEWSの山下智久、力石徹は伊勢谷友介、丹下段平は香川照之が演じる。

昭和40年代の下町。ドヤ街で喧嘩に明け暮れる矢吹丈。そんな丈にボクシングの才能を見出した丹下段平。しかし丈は少年院送りに。その少年院で、丈が初めて憎しみを覚えるほどの相手、力石徹と出会う。因縁のライバルとなった二人は、プロボクシングの世界で白黒付けるべく、再び拳を交える。

毎回、コミックスやアニメが原作の作品に対しては、映画作品は別物と考えるべきと書いてきた。それはコミックスだから成立する演出が多々あったりするからだ。しかし今回のあしたのジョーは、ボクシングが題材だし、訳の分からん必殺技も無い。そして良く問題になる尺も、150分を超える長編ではあるが、既に劇場版が存在するため、別物と考えるのはちょっと難しくなる。加えて、これほどのビッグタイトルならば原作の存在は益々無視できなくなる。

結論から書こう。作品の出来は期待していたよりも全然良く、ここまで完成度が高いとは思わなかった。正直なところ他の作品と同じく、コミックス原作はグダグダなんだろうと対して期待していなかった。しかし、あしたのジョーとなので、観に行ったが、ホントに良く「らしさ」が出ていたと思う。

あしたのジョーの魅力、それは矢吹と力石の実直さ、熱さ、そして泥臭さ、これに尽きる。才能を持った2人が、お互いを倒したいという一心で、命を懸けて、苦汁をなめながらひたすら努力して、拳を交える。特に作品の後半では、力石の減量や、CGを交えながら相当気合の入ったファイトを山下智久、伊勢谷友介とも見せてくれ、十分満足がいくものだった。

カットも相当原作を意識していて、クロスカウンターや、矢吹vs力石戦等は、原作と全く同じカットを再現していたりする。先にも書いたが、打ち合いのシーンはとにかく原作の意識が随所にみられる。観てる最中、何故か原作のシーンが何度もよぎったのはこのせいだろう。
そして何よりも心配だったが、結果的に大成功だったのは、丹下段平だ。一人だけ特殊メイクで明らかに変なキャラなのだが、すぐに見慣れてしまい、違和感は全くなかった。

ただ完全に手放しで称賛できる訳でも無い。一つは脚本だ。前半にメリハリが無さすぎる。原作はブタで脱走だの、ねじりん棒に落下傘部隊など、到底そのまま再現するのは無理なのは分るが、もう少し緊張感のあるものにして欲しかった。そして主演の2人。劇中でやってる演技は泥臭く、とても好感が持てたのですが、如何せん、2人ともそもそもがシュっとし過ぎ。2人のイメージはもっと男臭いんですよ。2枚目半から3枚目が必死にやる姿が格好いいのに、最初から2枚目では美化し過ぎ。加えて山下智久はちょっと暗過ぎっていうかスカシ過ぎ。丈は人を食ったような、ちょっと小馬鹿にしたような喋りっぷりが特徴なはずだ。お蔭でとっつぁんが若干浮き気味な所もあった。

ダメの極めつけは宇多田ヒカルのエンディング曲だ。あれは幾らなんでも無いんじゃないだろか。

どうしても原作と比較気味になってしまい、他にも原作と違う細かい部分も多々あるため、往年のファンは気になってしまうかもしれない。しかし、実写でここまでできたのは正直素晴らしいの一言だ。

個人的には、製作側も原作にこだわるならば、アニメ劇場版をそのまま実写にしても良かったのではないかと思う。
原作が原作だけに、何やっても批判はでるだろう。だったら思いっきりそのまま再現してしまえば良い。
技術的にも無理はな話では無さそうだ。もし続編が作られる事になったらそういう選択もありだろう。

人の創ったものだから良し悪しは当然あるが、ワタクシは個人的にはポジティブだ。それは原作を観た時と同じ気持ちになったからだ。

評価:★★★★★★★☆☆☆

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