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映画レビュー 「SOMEWHERE」

SOMEWHERE  原題:SOMEWHERE

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

ソフィア・コッポラ監督のヒューマン・ドラマ。台詞が極端に少ない構成が特徴的。主演は「パブリック・エネミーズ」のスティーヴン・ドーフと、ダコタ・ファニングの妹であるエル・ファニング。

映画俳優であるジョニー・マルコ(スティーヴン・ドーフ)は、LAの高級ホテルであるシャトー・マーモントを自宅代わりにし、自由奔放ながらもどこか満たされない生活を送っていた。そしてたまに前妻との子であるクレオ(エル・ファニング)と過ごす生活を送っていたが、ある日突然前妻からの連絡でしばらくの間クレオの面倒を見ることに・・・。

前述の通り、この作品は極端に台詞が少なく、前半部分はマルコの生活の様子が淡々と描かれる。冒頭からフェラーリ 360モデナの周回を見せられ、(個人的には別に嫌いじゃなかったのだが)一見意味の無い様に思える前半部分を、どれだけソファ・コッポラを盲目的に信じ、見続けることができるかがある意味キーではある。
ここで、完全に意味不明だと思ってしまうと、120%気絶(居眠り)してしまうだろう。

ストーリーは至ってシンプルで、離婚し自由ながらもどこか満たされない生活を送っていたマルコが、クレオと過ごした何気ないオフで、マルコは自分の中の何かに目覚め、変わっていく、という至ってシンプルなもの。それをある日常の一部を切り取ったシーンで表現する事により、気持ちの変化を描写している。下手な小芝居や、取ってつけた様なイベントがない(前妻が突然失踪するというのはあるが)ため、ドキュメンタリータッチとも取れる。

この表現の仕方が若干退屈な部分があるものの新鮮であり、特徴的だ。

さて、本作の魅力はそれだけではなく、もう一つの大きな魅力はエル・ファニングであろう。キック・アスのクロエ・モレッツもそうだったが、欧米人の11歳~13歳位は、日本人にとって男女問わずスイートスポットなんだろうか。エル・ファニングもこの作品を撮ったのは11歳の時である。クロエ並みに人気が高まる様な気もする。

ルックスだけでなく、例えば朝起きたら知らない女性が部屋に居た時の怪訝そうな表情や、クルマの中で母親はいつ帰ってくるんだろうと突然泣き出すシーンなど、とても表情豊かで思わず観てる方が親の気分になってしまうくらい引き込まれてしまった。子役ながらも恐ろしい位の力の持ち主だ。

マルコ役のスティーヴン・ドーフは、それほどメジャーではないところが本作ではジャストマッチだった。もっと有名俳優だと、本当にそんなにパーティだのに出て飲んだくれてんのかと思ってしまうが、役的にも一応ハリウッドの1.5流位のスターで、金を好きに使って楽しんでるという設定が、そのリアルにあまりメジャーじゃ無い所が助かって、凄くリアリティのある様に撮れていたと感じた。

最後まで通して観ると、最近の映画には無い不思議な余韻が残る。メッセージ性はそれほど高くないのだが、構成の新しさや、俳優陣の魅力がそうさせるのであろう。

必見とまではいかないものの、なかなか面白い作品だ。

評価:★★★★★★★☆☆☆

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