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映画レビュー 「リミット」

リミット  原題:Buried

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

終始棺桶の中というシチュエーションで、ある男の脱出劇を描く、チャレンジングなスリラー。主演は「あなたは私の婿になる」のライアン・レイノルズ。監督は新鋭、ロドリゴ・コルテス。

イラク戦争後の復興事業のため、イラクでトラック運転手として働いているポール・コンロイ(ライアン・レイノルズ)。ある日目が覚めると木製の棺に入れられ、地中に埋められていた。棺の中にあるのは誰かが入れた携帯電話、ジッポー、ペン、ナイフ、懐中電灯、発光灯のみ。この極限状態での脱出できるのか・・・?

とてもチャレンジングな作品だ。終始棺桶の中、実際に登場する人物はポールだけ。後は全て電話の相手だけ、それも当然だ。終始棺桶の中なのだから。この状態で十分作品として成立してるのだから、その時点で新しい。これが成立する一つの理由として、携帯電話の存在がある。この高性能化した携帯電話があるからこそ、棺桶の中にいても外の状況が分かるので、脚本に緩急が付くのである。そういう意味で20年までは絶対にできないような作品だ。

単にデジタルガジェットを有効活用しただけでなく、脚本も一部を除き十分良く練られている。特に電話の内容は良くできていて、短い会話の中で必要で十分なエッセンスが詰められていて、この作品のストーリーのコアとなっている。

結構シュールなシーンも多く、その部分に関してはたまらないものがある。一方作品全体を通しては、希望や絶望、そして後悔がキーワードになっていて、棺桶の中のポールの精神状態が映し出される。ここで一番欠けてたのが「生きる気力」だ。何故かこれだけがかなり欠如していて、もがき苦しみ、何とか生きてやろうという気概が感じられない。
この点が大いに不満だったし、前述の脚本の出来で「一部を除き」と書いたのはこの部分のせいだ。

結末は変わらなくとも、最後までもがき苦しむならまだしも座して死す的なノリは、それまでの何とか脱出しようと試みたことと合わないのだ。電話の内容はシュールそのものなのだが、ポールの行動は一考して欲しかった。

レビュー的に短いのだが、これ以上書けることはない。この作品は閉塞感や絶望感をポールを自分に置き換えて楽しむ作品だ。入り込めさえすれば、思わず息苦しくなるこの作品、意外とおススメだ。

評価:★★★★★★☆☆☆☆

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