スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




映画レビュー 「127時間」

127時間  原題:127Hours

00193.jpg

【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

実在する登山家、アーロン・ラルストンの実話を映画化したヒューマン・ドラマ。峡谷でアクシデントにより右手を挟まれ身動きが取れなくなってしまった状態から、渾身の生還を果たす様を主演のジェームズ・フランコが一人で演じ切る。監督は「スラムドッグ・ミリオネア」のダニー・ボイル。

一人でロック・クライミングを楽しむアーロン(ジェームズ・フランコ)は、峡谷を移動中、不意に崩れた落石により右手を挟まれ身動きが取れなくなってしまう。そこは人など殆ど通らない荒野のど真ん中。行先も告げず出かけたため、誰もここに居る事など分かる術など無い。水も底を付き、体力も限界に近づく。無事生還できるのか!?

ダニー・ボイルという監督は、生死に関わるテーマが余程好きらしい。28日/28週後シリーズ、スラムドッグ・ミリオネアなど全てこの監督だ。そのダニー・ボイルがまたもや生きる力、勇気を与えてくれそうな作品を作り上げた。それが本作だ。

展開自体は、だいたい想像している通りだが、見どころは身動きが取れないという非常に限定された状況の中で、ジェームズ・フランコの一人芝居による、アーロンの心境の変化だろう。

ある程度結末が予測できていたせいか、はたまた予告編の出来が良かったせいか、だいぶ客観的にこの作品を観ることができた。そのせいか、どうしても自分の中で上手く消化できなかった点がある。それはこのアクシデントを運命と捉えている点だ。スラムドッッグ・ミリオネアでも運命がテーマになっていたが、本作はちょっと違う印象だ。スラムドッグではギリギリなんとか生きてきた結果、たまたまそれらが問題となって出題され、次々と運命的に正解を重ねるという、云わば長年の努力や苦労が土台となっているのに対して、極限状態で見た幻想が実現になり、それが運命だったというのは、生きる力を貰えるかという点ではいささか違う気がする。

自分を振り返るチャンスが、今回のアクシデントによって訪れるが、そのために払った代償としては大きすぎるような気もしてしまい、いまいちピンと来なかったのも事実だ。そこまでしなくても、自分を振り返るチャンスは作れないのだろうか。

また、序盤でアーロンは挟まれた手を意外とあっさりと諦めてしまう。これがその後の観るモチベーションを下げてしまった感は否めない。諦めたら普通は次のステップに進むかどうかを真剣に悩むだろう。その後の行動との一貫性が無い。

一つ一つのシークェンスは本当に素晴らしく、グッと引き込まれてしまうのだが、ちょっと引いて観てみると、繋がりが有るようで無かったり、無い様で有ったり良く分からなくなってしまったのは残念だ。

一方で、ジャームズ・フランコの一人芝居は手放しで称賛できる。動けないという、ほぼ表情だけで全てを表現しなければいけない状況で、アーロンの心の叫びを観客に確実に伝えていたと思う。スパイダーマンシリーズの様な、一本調子では無く、何か彼の中で開花した気がする。今後の更なる活躍に期待したい。

評価は、前述で幾つか難点は付けたものの、ジェームズ・フランコの怪演は際立っていたので4★とした。

評価:★★★★★★★☆☆☆

ご協力よろしくお願いします!
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ



関連記事


コメント
コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
http://nomovienolifebynw.blog106.fc2.com/tb.php/193-d4612eca
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

2011/06/20/05:12 | あーうぃ だにぇっと | 127時間 5月12日(木)@20世紀フォックス試写室。 TwitterとFacebookのユーザー限定のイベント。 さすがに若者が多かった。

2011/06/20/07:10 | Memoirs_of_dai | 127時間 前に進むことの大切さ 【Story】 アメリカ・ユタ州のブルージョン・キャニオン。ロッククライミングをしていた登山家のアーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)は落石事故に見舞われ、右腕を断...

2011/06/20/08:27 | 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評 | 映画レビュー「127時間」 公式サイト◆プチレビュー◆“動かないアクション・ヒーロー”を技巧をこらした映像で活写。実話ならではの感動が沸き上がる。 【85点】 クライマーのアーロンは、思わぬアクシ ...

2011/06/20/17:34 | 風に吹かれて | 127時間 (試写会) 生きる事をあきらめない!公式サイト http://127movie.jp6月18日公開実話の映画化原作: 「奇跡の6日間」(アーロン・ラルストン著)監督: ダニー・ボイル  「スラムドッグ$ミリオネア

2011/06/20/19:53 | 試写会帰りに | 『127時間』 ダニー・ボイル監督独特の、ギラギラとした生命力に満ち、躍動感溢れる映像が、この映画のテーマにぴったり。人間の命と、大自然の営みとの戦いを鮮やかに映し出す。 アーロンが何を選択し、どう決断したか。生き抜く為に、彼が『127時間』の間にした事、感じた事、考えた…

2011/06/20/20:27 | みはいる・BのB | 『127時間』('11初鑑賞84・劇場) ☆☆☆☆★ (10段階評価で 9) 6月18日(土) シネ・リーブル神戸 シネマ3にて 15:45の回を鑑賞。

2011/06/20/20:54 | SOARのパストラーレ♪ | 『127時間』・・・生きる、生き抜く、生き延びる 死に直面した青年が“生きる”ために究極の決断をする壮絶なドラマ。作り話としてなら案外ありふれたシチュエーションかもしれないが、これが実話だというから驚くばかりである。

2011/06/20/22:36 | 悠雅的生活 | 127時間 急転直下。暗中模索。自力更生。

2011/06/21/03:12 | ノルウェー暮らし・イン・London | 「127hours」(邦題 127時間)精神力との戦い 精神力との戦いである。 実際に体験したアーロン・ラルストンは当然ながら、主役のジェームス・フランコ、そして見ている観客がまず精神力を試される。 はたして最後まで見届けられるか・・・・?

2011/06/21/22:31 | 心のままに映画の風景 | 127時間 自由気ままを楽しむアーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)は、週末、庭のように慣れ親しんだブルー・ジョン・キャニオンへと向かう。 美しい景観の大自然を思う存分満喫するアーロンだったが、ふ...


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。