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映画レビュー 「狂乱の大地」

狂乱の大地  原題:Terra em Transe

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

グラウベル・ローシャ監督の没後30周年を記念し、1967年の作品ながら日本初公開となった作品。架空の共和国エルドラドを舞台に、詩人が自らの意思を貫くため、政治の世界に飛び込み、保守派と革命派の対立に交わりながら、人々や政治家の理想や現実など全てを否定し、唯我独尊の道を歩むも苦悩するフィクション。

理想に燃えるジャーナリストであり詩人でもあるパウロ(ジャルデル・フィーリョ)は革命派のヴィエイラ(ジョゼ・ルゴイ)と組み、彼を知事の座に押し上げ、自身の理想の追求を夢見るが、しがらみに囚われ、一向に革命が進まない。失望のさなか、町に戻りフェンテス(パウロ・グラシンド)に近づくも裏切られる。武装闘争に走ろうと再度ヴィエイラと組もうとするが・・・。

とにかくもの凄くインパクトの強い作品である。いくらフィクションと言えどもリアリティが高く、その嘘と裏切りが横行し、人民がケイオスの状態である様は、まさに南米で繰り広げられてきた戦争と同じといっても過言ではない。またパウロは自身の理想を追求するなら手段を問わず、自身の支持する政治家を貶めようと企てられていると判断すれば、殺しも辞さない、まさしくアナーキーそのものだ。

当時、国会で論争になったというのもうなずける。嘘と裏切りが横行し、全てを否定していくストーリーは、あたかも現政府がそうであると言わんばかりの風刺の側面も持っている。そしてこのアナーキーっぷりにも関わらず、台詞は詩人の側面が前面の出てきて、非常に情緒的な台詞が展開されるため、そのギャップに思わず面喰ってしまう。

現代作品と比較すれば、当然作りが甘かったりする部分は多々あるのだが、もはやそんな事はどうでも良くなる作品だ。パウロによる自己理想の追求とジアスの旗と十字架を両手に闊歩する姿に代表される権力の前に、観客も様々な思いが交錯するはずだ。途中理解が難しい場面もあるが、その作品の持つ力は十分センセーショナルだと感じた。

評価:★★★★★★★☆☆☆

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