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映画レビュー 「こわれゆく世界の中で」

こわれゆく世界の中で 原題:Breaking and Entering

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ロンドンのキングスクロスの再開発を背景に、ウィル(ジュード・ロウ)とリヴ(ロビン・ライト・ペン)の同棲カップル。そして、アミラ(ジュリエット・ビノシュ)とミロ(ラフィ・ガヴロン)の難民親子が入り組んだ、現実への不満と葛藤を乗り越え、新たな人生への歩みを描くストーリー。

都市の再開発、即ち破壊と創造が、このカップルと親子の現状からの脱却(Breaking)と、人生の次のステップへ進む(Entering)がリンクされ、良く練られたストーリーだと思います。

母子家庭のリヴと同棲しているウィルは、10年経っても未だ自分が彼女たちの輪に入れない事を悟り、またその輪は檻に見える・・・。(名言だ)

そしてアミラに愛を求めたウィル。
ただ息子を守りたかった、そして自らの寂しさを埋めたくて、ウィルと関係をもったアミラ。

結局は、ウィルはリヴと結婚?し、アミラはミロとセルビアに帰る。
これを結局は元さやに納まったと見るか、一度今ある現実を壊したからこそ、お互い前に進めた、と理解するかは微妙な所です。
しかし、結果は同じに見えるが、後者の方がより強い絆で結ばれると監督(兼 脚本)は言いたかったのだと信じます。

それと、作品の中では結末は分かりませんが、再生しようとしているウィルとリヴの関係が、新キングスクロスであるならば、ウィルの苦悩の象徴は犯罪であり、売春婦であると感じました。
果たして2人の関係の様に無事街は再生するのか?負の遺産は一掃されるか?
これに対しては、ウィルの車を一度は盗んだ売春婦が、車を返しに来た事と、それ以降会って無い(と思われる)事から、無事更生したと推測できます(ワタクシはね)

一言でラブストーリーで片付けるには非常に勿体なく、「破壊」、「前進」、「対比」これらのキーワードを元に、心情、情景が素晴らしく描かれている作品です。キャストもばっちりはまって申し分ない。

ただ難点を言うと、邦題はイケテない。
確かに、成り行きで受身的に「こわれゆく」な面もあるが、原題はもっと能動的な感じを言いたいはずです。「自らこわしてゆく」これを踏まえた日本語タイトルって全然浮ばないし、「こわれゆく」の方がはかない感じがして良いかもしれませんが、内容は全然違うので複雑ですね。

評価:★★★★★★★★☆☆

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