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映画レビュー 「モールス」

モールス  原題:Let Me In

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

「ぼくのエリ 200歳の少女」の、「クローバーフィールド/HAKAISHA」のマット・リーヴス監督によるハリウッドリメイク版。主演は「ザ・ロード」のコディ・スミット=マクフィーと「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツ。

母と2人で暮らすオスカー(カーレ・ヘーデブラント)。友達もおらず学校でのいじめに耐えるだけの日々を送っているところに、隣の部屋にエリ(リーナ・レアンデション)が越してくる。夕暮れ時に家の前の公園で少しずつお互いに心を開いていく2人。そんな中、町で奇妙な殺人事件が続く・・・。


最近のハリウッドリメイクというと、原作からだいぶかけ離れたものに鳴ってしまう事がよくあるのだが、本作は原作のオリジナリティを保ちつつも、作品のもつ少年達の切ない初恋とスリラーの融合を、全体の色合いや音楽でより昇華させ、完成度が増している印象を持つ。ストーリー構成もより理解しやすく、よりスリラーの要素が強調されるよう練られていて、原作を超えたと言えるだろう。

「ぼくエリ」ではオスカーの表情の豊かさだけが際立っていた印象だが、本作はクロエ演じるエリの感情も良く見える様になり、自分の秘密を出したくとも出せない、でもオスカーに近づきたいというジレンマが良く表れていた。

前作で気になったVFXの粗さは、そこはハリウッドだけあって完全に解消されていた。それどころか、やり過ぎなのでは?というくらいだ。オスカーが学校でいじめっ子と対峙する時も、怯えや避けたいという感情がしっかり描かれていた。前作は下手すればM気質を覗かせていたとも取れたので、ここはプラスだろう。ただ原作が持っていた、北欧独特の空気感は完全にそがれて、完全にアメリカンな空気になっていたのは本当に残念だ。原作はそれが世界観を構築する一助を担っていただけに惜しい。

一番のポイントは、アビーのキャスティングだ。原作からすると、完全に女の子なクロエはミスキャストとも言えるが、そこは敢えてどっから見ても女の子なキャスティングで良いと考える。原作の「女の子じゃない」という台詞をどう捉えるかという所だが、所詮見返しもできず、かといって説明でも入れたら雰囲気をぶち壊してしまう映画では、女の子じゃない=ヴァンパイアという構図で十分だと考える。この部分に関しては知ってしまった人には大きなポイントなのだが、如何せんエキセントリック過ぎて難しすぎる。

さて、原作と本作どちらが上か?という論議に当然なるが、どちらかと言えばワタクシはリメイク版の方が好みだ。ストーリー構成は(多分だが)描かれている内容は一部を除き、殆ど一緒で、あとはそれをどういう順番で見せるかの差だと感じた。これによってどちらが趣があるかと感じるかは、好みと言っていいだろう。その他、キャスティングは一長一短だが、エリの立ち位置はリメイクが好み。音楽は流石に金が掛かってる分リメイク版に分がある。総合的に見て、原作も捨てがたいものの、前述の様なポイントでリメイクを推したい。本音は北欧舞台で融合した作品にしてくれればベストだ。

評価:★★★★★★★★☆☆

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