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映画レビュー 「トータル・リコール」

トータル・リコール  原題:Total Recall

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【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】

ヴァーホーヴェン監督により1990年にリリースされたトータル・リコールのリメイク。2分化された地球が舞台。工場作業者のクエイドはリコール社の人工記憶を試すと、突如謎の集団に襲われる。しかし、自覚の無い戦闘能力により自力で脱出する。自分が誰なのか、そして裏でたくまれている大きな陰謀とは何のかを突き止めるため敵に立ち向かう。主演コリン・ファレル、共演ケイト・ベッキンセイル、ジェシカ・ビール。監督は「アンダー・ワールド」のレン・ワイズマン。

ヴァーホーヴェン版は、そのぶっ飛んだ世界やシュワルツェネガーの存在感の強いアクションの印象がとても強く、これを抜くのは難しそうに思われ、リメイク版はきっと大ゴケするに違いないと予想されたが、ヴァーホーヴェン版とはイメージが大きく異なるものの、ストーリー、アクションなどしっかり作り込まれている。

舞台は火星ではなくあくまで地球なのだが、面白い構成になっていた。イギリスとオーストラリアの2大陸しか住めず、そこを繋ぐのはシャフトを通り自由落下する乗り物(フォール)だけという無理なく強力な制約条件が生まれている。

他の部分の設定についてはあらかたオリジナルと同じ(と記憶してる)が、決定的に違うのはぶっ飛んだ世界観を一切表現しないようにしてるところだ。お馴染みのおっぱい3つの女はアイコン的に登場するもの、その他の登場人物や建物、乗り物、デバイス全て現在の延長線上に直されていて、徹底的なリアリティ追求路線になっているのである。ここが賛否両論別れるところであろうが、ワタクシはアリだと考える。それは、近未来と言えど地に足がついた近未来であって、鑑賞してすぐにその世界に入り込めるからだ。それがワタクシが常日頃からリアリティと口にする理由でもあるのだが、その点では十分満足してる。それに加え、どこかブレードランナー感を出したいのか雨のシーンなども入っており、この年代のSFへのリスペクトと言った所だろうか。

とここまでは冒頭の心配は杞憂に終わるかと考えた。しかしリアリティ追求には副作用もあり、地味になり易いという事が挙げられる。ここに本作はまんまと嵌まってしまった感がある。コリン・ファレルは単体で観ればアクションのキレも良かったし言うことないのだが、如何せん地味なのだ。シュワルツェネガーの様に居るだけで感じる圧倒的な存在感は無い。地味な世界に地味な主役の組み合わせで、全体のトーンが落ちてる印象だ。加えて映像が終始薄暗いのだ。アンダーワールドの監督なので仕方ない(笑)かもしれないが、これが地味な印象への拍車をかけている。

そのネガを幾分カバーしてるのが鬼嫁ことケイト・ベッキンセイルだ。美貌に加え素晴らしいスタイルを持ちながら、執拗にコリン・ファレルを追い回す。彼女が居なければ正直退屈な作品になっていただろう。地味なコリン・ファレルを差し置いて主役級の働きをした。

全体的に見れば良くできている作品と言って過言ではないのだが、再三書いている通り、とにかく地味過ぎてしまっているのが大きな課題だろう。ヴァーホーヴェン版に対し路線変更したシナリオは大成功と言って良いだろうが、見せ方にもう一工夫必要なのではないだろうか。もしそれが上手くいけば、原作を超えるポテンシャルを持つ力は持っているだろう。

評価:★★★★★★☆☆☆☆



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