スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




映画レビュー 「チェンジリング」

チェンジリング  原題:CHANGELING

00053.jpg

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332551
http://www.imdb.com/title/tt0824747/

あまり信じたくないが、1920年代にロサンゼルスで起こった実話の映画化だ。
その信じたくないという理由は、内容があまりにも信じられないというか、公務員というか社会として起こしてはいけない内容だからである。

Changelingとは取り換え子の意味。
主人公のクリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)は、急遽仕事に行かなければならず、9歳の息子、ウォルター(ガトリン・グリフィス)を留守番させ家を出た。急いで帰ってみると、どこにも息子の姿は無く、警察に届け出る。
ある日、クリスティンの元に警官がやってきて、ウォルターが見つかったという。しかし、目の前に現れたのは、息子とは全く違う、他の男の子だった。

この作品は3つの大きな柱から出来上がっている。

1つは、警察の威信回復のために、偽ウォルターをでっち上げ、クリスティンに押し付けようとした警察の傲慢

2つ目は、自分の息子では無いと主張するクリスティンを始めとした、警察の抵抗勢力に対して口封じを行っていたという、これまた警察の傲慢

3つ目は、20人程の子供を殺害していた狂乱殺人事件だ。

実話なので、内容がどうとか言えるものでも無いが、このただでさえ重い内容の3つの話を、上手く絡めながらストーリーが展開される所は素晴らしかった。少々長めな144分という時間もそれほど気にならない。

今までアンジェリーナ・ジョリーというと、どうしても強い女を想像してしまうのだが、彼女の代表作はチェンジリングと言った方が良いくらい、渾身の演技だったと思う。

というか、あれは演技だったのか疑いたくなってしまうくらい、子を想う母親を演じている。
と同時に警察や犯人に対する、怒り、憎しみをあらわにする一面もあり、これほど表現豊かな女優だとは思っていなかった。
子供好きなアンジェリーナにとっては、感情移入しやすかったのかもしれませんが・・・。

一方で光っていたのはジョーンズ警部役のジェフリー・ドノヴァンだ。

クリスティンが、やっぱり私の息子ではないと申し出に行った時の対応といったら・・・。
映画だって分かってるのに、観てる方があんなにイラつきや怒りを覚える事ってそうそう無いです。
そういう演技をやってのける俳優は素晴らしい。
人を感動させる事は良くあっても、あそこまでイラつかせる事ができるのは・・・。

あとはやはりクリント・イーストウッドの力だろう。
先に挙げた3つの事件は、どれも許されるものではなく、まさにアメリカのダークサイドがもろに露呈した感じだ。

これが、各登場人物を見ただけで(ちょっと言い過ぎかも)誰がジェダイサイドで誰がダークサイドなのか、一発で分かる様に、強弱はあれど、必ず表と裏の顔を見せる演出がされている。これがまた見ている側の怒りを見事に増長させているように感じる。
こういう事が、実話の映画でありがちな、「事実の羅列」や「脚色しすぎ」では無く、しっかり印象に焼き付く作品に仕上がってる最たるところだろう。

少々テーマが重いので、恋人と楽しく過ごす休日に見る映画では無いかもしれない。
だが、必見の価値がある映画だとワタクシは思います。

評価:★★★★★★★★★★

ご協力よろしくお願いします!
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  人気ブログランキングへ

関連記事


コメント
コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
http://nomovienolifebynw.blog106.fc2.com/tb.php/53-c38e7887
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。