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映画レビュー 「グリーン・ゾーン」

グリーン・ゾーン  原題:Green Zone

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http://green-zone.jp/

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336109
http://www.imdb.com/title/tt0947810/

久しぶりに凄い作品と出会ってしまった。
正直この作品がアメリカから、それもハリウッドで制作された事自体が驚きだ。
そう、政治色が非常に強くタブーと捉えらがちなイラク戦争が舞台で、しかもほぼ事実ベースとは言えイラク支持とも取られかねない内容だからだ。


マット・デイモンとポール・グリーングラスによる、いわゆるボーンシリーズのタッグ。
主人公のミラー上級准尉(マット・デイモン)はイラク戦争の中で、大量破壊兵器を捜索するMET隊の隊長。だが行く先々が全て空振りに終わり、作戦の情報に疑いを持ち始める。
そして彼は真相を探るべく、独断で動き始めるのだが・・・。

以下ネタバレ含みます。

この作品の大きなテーマは、本当にイラク戦争が必要だったのか、ブッシュ政権の判断は本当に正しかったのか、それに尽きる。

事実として、イラク戦争開戦の最大の理由であった、大量破壊兵器(WMD)はどこからも発見されなかった。
湾岸戦争以降、本当にイラクはその兵器を保持していなかったのか、それともどこかにひた隠しているのか、真実は分からない。しかし、一つ揺るがない事実は、アメリカは発見できなかったという事だ。

この作品の凄いところは、見つからなかった理由を、アメリカが戦争を仕掛けたかったためだと結論づけるストーリーだ。しかもイラク側はフセインの証言通り、本当に持ってなかったと描かれている。

イラクに兵器保有の疑念があったのは事実だ。(と報道されている)またテロ支援との疑念は常に付きまとう。だからこのストーリーは少々やり過ぎなような気もした。だが、やり過ぎ感のあるストーリーも、起きた事実を並べ、こから察するとそれほど外れてもいないと感じてくる。

この戦争によって多くの犠牲者が生まれ、統治もなかなか上手く進まなかった。それに今でもなお紛争は完全には沈静化していない。これだけ多くの犠牲を払った戦争に何の意味があったのかを、ポール・グリーングラスは厳しく問いたかったのだと考える。
グリーン・ゾーンというタイトルも、完全に皮肉だ。市街地で起きてる紛争とは対照的に、平和ボケした連中や、腹黒い連中の思惑が描かれている。

wikipediaで、マイケル・ムーアの、戦争ものの作品として捉えらられているのが残念だ、というコメントが載っていたが、正にその通りだと思う。前半はかなり緊張感にあふれた戦場が描かれていて、久々に緊張した。後半は政治色の強いサスペンスが主体だ。戦争映画としても完成度はかなり高いし、それだけでも十分楽しめてしまう。しかしそれだけではなく、アメリカが抱える大きなテーマを考える事が、この作品を楽しむ醍醐味だろう。

戦闘シーンが持つ緊迫感と、ここまで明確に反米を描いたインパクトで、観終わった後も結構興奮してしまいました。
一見の価値有りだと思います。

○イラク戦争の情報について間違い等があった場合はご容赦下さい。

評価:★★★★★★★☆☆☆

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2010/05/27/03:15 | 名機ALPS(アルプス)MDプリンタ | 『グリーン・ゾーン』お薦め映画 周知の事実でも描き方次第。情報が錯綜するサスペンス的要素と、終盤のアクションに緊迫感、臨場感があり、なかなか見応えのある作品であった。主人公と同じ目線で真実に近づいていく気分が味わえる。


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