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映画レビュー 「ヒーローショー」

ヒーローショー

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http://www.hero-show.jp/
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336045

井筒和幸監督の青春バイオレンスドラマ。

お笑い芸人を目指すユウキ(福徳秀介)は、先輩である剛志(桜木涼介)の誘いでヒーローショーのバイトをする事に。ショーの最中に、剛志はヒーローショー仲間のノボル(松永隼)に美由紀(石川あみ)を寝取られた仕返しとして本気の喧嘩を始めてしまう。収まりのつかない剛志は、不良仲間と共に恐喝にでる。その対抗としてノボルは仲間のつてを使い、元自衛官の勇気(後藤淳平)を味方に付け争いが始まる。

いつもの通り、何の事前情報も無しに鑑賞しに行った。
妙な雰囲気を持つ作品で、惹きつけられる内容で、のめり込んで行く感じが自分でも分かるのだが、観終わった後の感想が言葉にならないのである。そして何か人の汚い裏側を存分に見たという閉塞感がただただ残る。
人にどんな作品なのか?と聞かれて、ちゃんと答えられる人は少ないのではないだろうか。

非常に困ったので、公式サイトの監督の言葉や、舞台挨拶のコメントなどを確認しました。
監督は「ニューシネマ」という言葉を使っている。またYoutubeで舞台挨拶を見てみると、「学校や会社に行きたくなる」と言っていた。自分が愛する人のために、一生懸命その未来を考えている裏側で、その愛する人は2股を掛けていたり、どんなに頑張っても一流芸人への夢が掴めなかったり、実際はこれが「リアル」であり、これだけ見せつけられると、生きるのに少し疲れてくる。

公式サイトでは社会が悪いと書かれている。まぁ井筒監督らしく、少々極論が過ぎる所があるが、言いたい事は良く分かる。この閉塞感のやり場が無く、暴力に走ってしまうと言いたいのだろう。実状はこれだけではないだろうが、監督は社会構造や、モラルに欠如した親が、若者がやりきれない境遇に遭った時にどうして良いか分からなくなり、暴力に走ってしまう、と。

この作品で一番難解なのはラストシーンだ。
ユウキは結局、散々ダメだししていた親元へ帰る。そしてたい焼き売りを手伝い始める。
サブタイトルにもなっている、「敗者復活戦、ねぇのかよ?」この敗者復活戦こそ、たい焼き売りだ。
つまりは、小さい事でも地に足をつけて一歩一歩前に進めってことだろう。

悪く言えば、中途半端に夢なんて追いかけてたって、そんなもん掴めるはずもない。
だったらそんな夢なんて早く諦めて、地に足をつけろ。
良く言えば、夢を掴みたければ半端な事なんてしないで、もっと死に物狂いで頑張れ。
それまでが、社会に対する批判である一方で、ラストは若者に対するメッセージであると言えるのではないでしょうか。
そしてこの事に若者は気付けていない、S.O.Sな状態なのであると。

これだけ色々な事を見せられているにも関わらす、レビューがなかなか書けないという、不思議な作品でした。
(私の捉え方がた正しいかどうかは置いといて)監督の想いは伝わってきたし、良い作品だと思う。

ただ、致命的な失敗が一つある。
それは、監督が指摘するようなアホな社会を作り上げた大人には、察する能力、感じ取る能力が必要なこの作品の真意を、恐らく理解できないだろうという事だ。

評価:★★★★★★☆☆☆☆

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